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2009年12月 4日 (金)

ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール 本選進出者が決定

ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールの本選進出者が決定しましたので、一応、フォローしておきます。

 No.29 ミハル・コールマン (イスラエル)
 No.51 辻本玲 (日本)
 No.1  マシュー・アーレン (米国)
 No.13 トリスタン・コルヌ (フランス)

うーん、なるほどという人選ですね。このうち、辻本はオーケストラとの協奏の経験も豊富で、優勝候補といえるでしょう。審査委員のなかでは、山崎伸子やアルト・ノラスといったところに師事したパイプが効いているのは否定できませんけれども、彼の能力の高さ、とりわけ、作品にひたむきに向かっていく音楽性の素晴らしさについて、疑問を挟む余地はないでしょう。

辻本は常設の団体ではないものの、室内楽にも経験があります。コールマンは前に述べたようにウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラに参加した経験があり、アーレンもユース・オーケストラで首席奏者などとして活躍した経歴があるようです。著名なコンクールでの受賞歴はないのですが、そうした活動のなかで自然に備わってきた音楽性のバランスのよさが、ここまで彼らを導いてきたのではないかと思います。

また、コルヌは、パリ・コンセルヴァトワールでローラン・ピドゥやグサヴィエ・フィリップス、シュトゥッツガルト音大でジャン=ギアン・ケラスに習うなど、近年のフランスで高く評価されるチェリストたちの教えを受け継ぐ、豊富なバックボーンをもっています。彼とコールマンはチェロの音色に特徴があり、本選を聴く人は是非、そのような点に着目していただきたいところです。コルヌはお国柄の明るく、カラフルな表情が特徴であり、コールマンはもっと深い、いわば「木の音色」に味わいがあります。

アーレンが最年少で、1992年生まれ。他の3人は、20代中盤に固まっています。アジアのコンテスタントが多かったわけですが、本選に残ったのは辻本のみです。特に、韓国人が2次に多く残っていたものの、私の聴くところ、ひとりも気になるコンテスタントはいませんでした。本選は、アジア人、ユダヤ人、西欧人、北米人という感じで、うまく地域性が分かれたので、その点の比較も面白いかもしれません。なお、曲目は、辻本とコルヌがデュティユー、コールマンとアーレンがプロコフィエフときれいに二分されました。

2次までのパフォーマンスで、特に印象深かったのは本選進出の辻本のほか、落選したものの、スケールの大きさを感じさせた上村文乃です。特に後者はまだ若いですし、経験を積んでの、今後の成長に期待したいと思います。伴奏者では公式伴奏者のみなさんも立派ですが、上の2人のパートナーだった須関裕子(with辻本)、丹千尋(with上村)の2人が、ひときわ印象に残りました。丹はヴァイオリンやチェロも習っていたようで、チェロでは、今回の審査委員の倉田澄子の指導を受けたとあります。なるほど、納得です!

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