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2009年8月16日 - 2009年8月22日

2009年8月20日 (木)

フランツ・ヨッヘン・ヘルフェルト レクイエム 世界初演 8/19

フランツ・ヨッヘン・ヘルフェルトは、シュトゥッツガルト楽派のミルコ・ケメレンの高弟で、世界的なダルムシュタットの現代音楽講習会で講師を務めた経験もある逸材とされている。今回、ソリストを務めたメゾ・ソプラノの小山由美とは夫婦である。この日、演奏された『レクイエム』は2002年、東京大学コールアカデミーOB合唱団アカデミカコールの委嘱により作曲され、部分初演がなされた。当夜は、完成版としての初演となる。なお、この公演はアリオン音楽財団の〈東京の夏〉音楽祭への参加企画となっていた。さらに、二期会が後援。

この曲は、大規模な管弦楽伴奏をもつレクイエムで、声楽は男声合唱とメゾ・ソプラノの独唱によって構成される。テクストは通常のラテン語典礼文と同じであるが、日本人による委嘱ということもあるのか、あくまで無宗教のレクイエムとして作曲したとしている。もちろん、キリストの名前は出てくるのであるし、楽曲の構想から窺われる哲学的なものからも、多分、作曲者にとって重要であるキリスト教の影響は排除できない。ただ、プログラム解説に示されているところをみると、確かに、それだけで塗り固められてはおらず、西洋人にしてみれば理解しがたい無宗教までを含んだ、こころの在り方の自由性が構想されてはいる。しかし、それが通常のレクイエム典礼文のうえに、どのように載ってくるのかは疑問であった。

実際、耳にしてみると、それは思ったよりもわかりやすい形で実現されていた。まず、典礼文自体はより引き延ばされたり、クラスタ化されたりされて、あるいは、まったく原形を留めないものになるのではないかという予測に反し、思ったよりも素直に歌われていた。そして、その歌い方や、間奏的な部分において、非キリスト教的な要素がナチュラルに入り込んでくる形をとっていたのである。非キリスト教的な要素は、冒頭にアカペラで歌われた声明のようなものを含め、具体的に音楽的なもの、ラップやゴスペル、ブルース、ガムランなどの形で表現されている。

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