2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 2009年10月25日 - 2009年10月31日 | トップページ | 2009年11月8日 - 2009年11月14日 »

2009年11月1日 - 2009年11月7日

2009年11月 7日 (土)

ミンコフスキ ハイドン ザロモン・セット ルーヴル宮音楽隊 11/6

前日につづき、ルーヴル宮音楽隊(レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル)の演奏を聴いてきた。

2日目は、ハイドンのザロモン・セット(ロンドン・セット)から3曲を演奏した。このザロモン・セットというと、2月の新日本フィルとブリュッヘンによるツィクルスを忘れはしない。正直にいうと、ハイドンがこのセットに込めた想いを繊細に捉えたという点では、新日本フィルのほうに分がある。しかし、サウンドの豪奢さにおいては、ハイドン本人もきっと「びっくり」するような出来映えであって、エステルハージー宮から飛び出して大都会、ロンドンに羽ばたいたハイドンの最後の精華を確認するという点においては、今回のパフォーマンスが圧倒的に優れている。

続きを読む "ミンコフスキ ハイドン ザロモン・セット ルーヴル宮音楽隊 11/6" »

読響、都響、東フィル、東響が来季シーズン・プログラムを公表

4月を期初とする在京のオーケストラが、次々に来季のシーズン・プログラムを公表しているので、フォローしてみたい。巷の不況は確実に影響しており、各楽団とも財政的な厳しさが窺われ、やや物足りない面もあるものの、そのなかで少しずつ独自性をみせているというべきだろうか。なお、負けじと新日本フィルも始まったばかりのシーズンの、次の楽季のスケジュールを早めに公開しているが、これはまだ虫食い状態なので割愛する。

【都響】

東京都交響楽団は来季、45周年を迎える。これを記念して、「新春カジュアルコンサート」の開催、メンバーによる室内楽トークコンサートの開催、新進デザイナーを支援するためのポスターデザインコンペティションの開催をうたっている。

続きを読む "読響、都響、東フィル、東響が来季シーズン・プログラムを公表" »

2009年11月 6日 (金)

ミンコフスキ もう一つのサンフォニー・イマジネール ルーヴル宮音楽隊 11/5

大げさな言い方かもしれないが、私にとって、マルク・ミンコフスキ率いるルーヴル宮音楽隊(レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル)の来日は悲願だった。それが実現すると知ったときの喜びは、計り知れないものがあった。今回、2プログラムが用意され、1つは録音で高い評価を得た『サンフォニー・イマジネール』の続編と、モーツァルトの「ポストホルン」セレナードを組み合わせたもの。もうひとつは、記念年に当たるハイドンの後期交響曲によるプログラムである。この公演を秋冬のメイン行事とみなしている私は、両日、足を運ぶことになっているが、まずは初日のリポートである。

【ミンコフスキの立ち位置】

ところで、それ自体が古くさいと感じられる言いまわしだが、ミンコフスキは「古楽器派」として分類される。しかし、このいわゆる「古楽器派」にも、3つぐらいのタイプがある。1つは、アカデミックな意味からの蓋然性を強く主張し、ラディカルに啓蒙的な動きをみせるグループである。例えば、バッハをピアノで弾くなと主張したランドフスカやレオンハルト、すこし前までのアーノンクール、ジョシュア・リフキンなど、古楽演奏初期を支えた闘士や研究家がここに入る。2つは根っからの真面目タイプであり、なるべく作曲当時にちかい演奏をすることで、神様への捧げものであった音楽の姿を丁寧に再現しようとするグループである。このグループには、ヘルムート・リリンク、鈴木雅明とか、私のあまり得意でないタイプの演奏家が来る。

続きを読む "ミンコフスキ もう一つのサンフォニー・イマジネール ルーヴル宮音楽隊 11/5" »

2009年11月 4日 (水)

浜松国際ピアノコンクール 開幕直前!

第7回を迎える浜松国際ピアノコンクール(浜コン)が、間もなく開幕する。前回優勝者で、直前のリーズ国際でも2位を受賞したアレクセイ・ゴルラッチがオープニング・コンサートを行ったあと、8日から予選が始まる。9月初旬に発表された参加者数は、98名(既に数人がキャンセル)。韓国やロシアからの参加が多いが、中国、アメリカ、カナダ、フランス、イタリア、イスラエル、オーストラリア、ギリシア、ルーマニア、リトアニア、ウクライナ、グルジア、ウズベキスタン、カザフスタン、ボリビア、スーダン、タイ、台湾、シンガポールからのコンテスタントを迎え、非常に国際色ゆたかなコンペティションとなっている。

続きを読む "浜松国際ピアノコンクール 開幕直前!" »

つのだたかし & 波多野睦美 弦の道 @北とぴあ国際音楽祭 11/3

北とぴあ国際音楽祭の企画の一部としておこなわれた「弦の道~さまざまな弦楽器で音楽史をたどる」と題する公演を聴いた。会場に入ると、リュートの仲間の楽器や、ギターの仲間がたくさん並べられており、演者のつのだたかしが、それらの調律に余念なく働いていた。つのだ氏の話によれば、それらの弦の総数は人間の108煩悩よりも多いということである。これらの楽器を使って、ルネッサンス期から19世紀中盤までの作品を、同時代で使われていた楽器とともに辿っていこうという企画である。

まずは、ルネッサンス時代、花形の楽器だったリュートによる演奏から。前半のプログラムはロマンティックな性質をもった作品を避け、パヴァーヌを中心とした舞曲に基づく素朴な作品を取り上げることで、純粋に音楽的な響きそのものをテイスティングしてもらおうという趣向にみえた。最初のアルフォンソ・フェラボスコⅡ世はルネッサンス期に活躍し、エリザベスⅠ世やカトリーヌ・ド・メディシスに仕えた父親の跡を継いだ作曲家だった。その手になる『パヴァーン』は非常に素朴な作品で、ゆったり瞑想的な時間をつくりだす佳曲。リュートのもつ音色の静かな美学を拾うには、なんとも象徴的な曲であった。

続きを読む "つのだたかし & 波多野睦美 弦の道 @北とぴあ国際音楽祭 11/3" »

2009年11月 3日 (火)

スメタナ ダリボル 日本初演 オパヴァ シレジア劇場 10/25 ②

【ダリボル救出失敗の意味】

ときに、この劇と類似性のある『フィデリオ』では最後、仁君(大臣)、フェルナンドの登場により、フロレスタンは救出されます。しかし、『ダリボル』では救出計画は事前に露顕、事の破綻を知ってやみくもに突撃したミラダは殺害され、ようやく脱獄したダリボル自身もミラダを喪った絶望のなか、追っ手に討たれてしまいます。このちがいが、この作品を『フィデリオ』とは似ても似つかない、いかにもスメタナらしい世界観をもつ作品として印象づけている鍵だと思うのです。筋書きからみれば、悲劇です。ですが、音楽に接する限り、まるで悲劇ではない。そこで思い出すのは、『わが祖国』のことです。

聞くところによれば、チェコ人は粘りづよい国民性をもっていて、いささか不満があったり、辛いことがあっても、文句もいわずに耐えてしまうところがあるそうです。そのことは多分に歴史的な蓄積に基づくものであると考えられますが、要するに、度重なる被支配を潜り抜けて、チェコ民族が粘りづよく這い上がってきたことを思い出せばいいのです。『わが祖国』を聴くと、私は常々、前半の3曲は昔のチェコを描いており、後半の3曲は(スメタナにとっての)現在を描いている音楽だと思います。つまり、現状の被支配を前提に、「祖国」本来の美しさや、その抑圧を打ち破ろうとする闘いへの意思が、この作品のなかで、きれいに描き分けられているように思っているのです。

続きを読む "スメタナ ダリボル 日本初演 オパヴァ シレジア劇場 10/25 ②" »

« 2009年10月25日 - 2009年10月31日 | トップページ | 2009年11月8日 - 2009年11月14日 »

ツイッター

  • ツイッター

最近のコメント