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2009年12月6日 - 2009年12月12日

2009年12月11日 (金)

事業仕分け、芸術分野の切捨てに異論相次ぐ

まだまだ楽観はとてもできない状態なのですが、事業仕分けによる芸術分野の切捨てへの異論は、野火のように広がってきています。当ページはクラシック分野にほぼ限定した話題を展開してきましたが、もちろん、能楽、歌舞伎、文楽、浄瑠璃、落語、演劇、オペラ、バレエ、日本舞踊、茶道、映画等々の広範な分野に関係するため、幅広い批判が集まってきている感触を抱いています。

【小澤征爾が、民主党幹事長に直訴】

まず、我らがクラシック音楽分野からは、小澤征爾先生が動いてくれました。本丸、民主党の小沢一郎幹事長を訪れた小澤氏は、同じ姓をもつ誼というわけでもないでしょうが、芸術分野への配慮を直訴したとのことです。いや、見直しましたよ。月曜デモのライプツィヒにメッセージを送った、クルト・マズアを思い出します。ここで動かなければ、自らに対して不当な扱いを辞さなかった日本のクラシック音楽界のために、砂を噛みながら尽力しつづけてきたことも、子どもたちのためにたくさんの努力を払ってきたことも、すべてが水泡に帰してしまうことを思っての、意を決しての討ち入りであると思います。

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2009年12月10日 (木)

2009 コンサート・ベスト10! 【セレクション】

さて、前回のノミネート公演から、十傑を選んでいこう。

 1位 R.マメリ ソプラノ・リサイタル
     〈5/8 日本福音ルーテル東京教会 やや後方やや右寄り〉
 2位 ブリュッヘン&NJP ハイドン・シリーズ(最終回)
     〈2/28 すみだトリフォニーホール 1F中盤やや右方〉
 3位 ヴィオラスペース 今井&店村 ドルジーニン
     〈5/25 紀尾井ホール 1F中盤右翼〉
 4位 ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊
      もうひとつのサンフォニー・イマジネール&ポスト・ホルン
     〈11/5 東京オペラシティ 1F前列左寄り〉
 5位 カルミナQ ベートーベン ラズモフスキーNo.1
     〈6/7 第一生命ホール 1F後方右手寄り〉
 6位 サントリー サマー・フェス 陳銀淑 『ロカナ』『シュウ』
     〈8/28 サントリーホール 2F中央前列〉
 7位 青いサカナ団 20周年記念ガラ
     〈7/11 東京文化会館・小 通路より後方左翼〉
 8位 スクロヴァチェフスキ&読響 ショスタコ11
     〈9/30 サントリーホール 2F左翼〉
 9位 S.ルセヴ ヴァイオリン・リサイタル
     〈3/1 ハクジュホール 後方やや右手〉
 10位 エリシュカ&札響 ドヴォ7
     〈4/18 KITARA 2F右手バルコニー〉

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2009 コンサート・ベスト10! 【ノミネート】

今年も、あと数えるほどしか音楽を聴く機会はなくなった。私はランキングなどが好きな性分ではないが、一応、年毎にどんな公演があったかまとめておくことは、それなりに意義があると思っている。それを、最終的にランキングにして遊んでみようという趣向である。なお、ラ・フォル・ジュルネの公演は多すぎるので、除外する。まずは、ノミネートから・・・。

【1月】
 ○クァルテット・エクセルシオ 定期 間宮&ウェーベルン
【2月】
 ○生きる~2009 若い命を支えるコンサート
   (舘野泉 ラヴェルの左手コンチェルト)
 ○東京室内歌劇場 リゲティ『グラン・マカーブル』 
 ○エリシュカ&N響 スメタナ『わが祖国』  
 ○ヘンヒェン&KST メンデルスゾーン『エリヤ』
 ○A.チュマチェンコ ヴァイオリン・リサイタル
 ○ブリュッヘン&NJP ハイドン・シリーズ(最終回)

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クロノイ・プロトイ 第5回 作品展 with クァルテット・エクセルシオ 12/9

クロノイ・プロトイは6人の若手作曲家によるグループで、定期的な活動をつづけ10年を迎えた。若手といっても、結成から10年ともなれば、既に全員が30代の中盤にさしかかっている。その5回目の作品展は、グループとしては初の挑戦となる室内楽、それも弦楽四重奏での取り組みとなった。それら全曲を、クァルテット・エクセルシオが演奏する企画を聴いてきた。

【芸術家というよりは技術者】

今回は、各人とも1楽章構成の作品を1つずつ制作し、そのイメージに基づき、仲間の作曲家が、前奏曲(もしくは間奏曲)を作曲して、その前に置くという趣向で演奏された。こうして演奏会自体を1つの作品として構成する・・・というのが、このグループの基本的なコンセプトに入っているようである。複数の作曲家がグループを組み、互いを励ましあい、批判しあいながら、定期的な活動をつづけていくこと。また、お互いの作品に関心を払い、こういった形でコミュニケートを図る試みは、有益であろうと思う。しかし、それが本当の意味で評価に値するのは、そうした努力が、素晴らしい作品として結実するかどうかというポイントにある。

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2009年12月 9日 (水)

事業仕分け、オーケストラにも波紋!

先日、民主党政権による事業仕分けで、日本芸術文化振興会への助成が廃止され、芸術家の学校派遣をおこなっている事業も、国の事業としておこなわないと結論されたことについて批判記事を書きましたが、私の操作ミスで、記事が消えてしまいました。そこでは、要するに、次のようなことが言いたかったのです。

①表看板に書いてあるような新国立劇場や、国立劇場おきなわの運営形態には疑問もある。しかし、中抜きをおこなうことを看板にして、振興会がおこなっていた助成すべてを奪うという決定は許されない。

②現在の事業仕分けには基本的に賛成だが、なかには悪ノリがすぎるものがある。官僚が天下っている団体を潰し中抜きをすることを名目として、その団体がおこなっている助成全体を、それに連なる事業そのものの必要性とは無関係に、根こそぎ奪うという暴挙がおこなわれている。

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2009年12月 7日 (月)

神田慶一 輝きの果て 青いサカナ団 第30回公演 12/6

国立オペラカンパニー・青いサカナ団は、作曲家にして、指揮者、演出家である神田慶一の作品を中心に、古典作品をときどき入れる形で、インディペンデントな活動を続けてきた。今年は20周年を迎え、夏場に、これまでの作品のアンソロジーを追うガラ・コンをおこなった。また金沢では、自治体からの委嘱を受け、市民参加型の『終わらない夏の王国』を上演した。今回の作品は遅筆といわれる神田としては珍しく、それから半年も経たない間に発表されることになった。

神田にとって12個目の作品となる『輝きの果て』は、以下のようなポイントがある。まず、いわゆる「マカロニ・ウェスタン」を意識したプロットや、創作姿勢。この発想は多分、昨年、新国で上演されたプッチーニ『西部の娘』から得た着想ではないかと思っている。次に、音楽的な面では、これまで主流だった中規模の管弦楽を想定したものではなく、弦五部については1本ずつといった、より室内楽的な規模のなかで、チェンバー・オペラとしての可能性をより抉ったカタチになっていること。最後に、プログラムの表記によれば5、6年前から、テノール歌手の田代誠と相談しながら構想が練られたそうだが、正に、彼のために書かれた作品であるという点である。

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ヤナーチェク ブロウチェク氏の旅行 東響 サントリー定期 12/6 ②

【月の世界の受け取り方】

ブロウチェク氏は、「現代」である1888年のプラハから出発し、月の世界、そして、15世紀のプラハを経て、「現代」に戻ってきます。ブロウチェク氏が酔漢であり、2つの夢のなかでそれぞれヒロインが登場し、主人公が倒錯的な旅を遍歴しながら落ちぶれいくという点では、オッフェンバックの『ホフマン物語』を思い出しますし、異世界を次々に回るという点では、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』やサン=テグジュペリの『星の王子様』(後者は、これよりものちの著作ですが)を思い出します。また、月の世界といって思い出すのは、数年前、北とぴあで上演されたハイドンの歌劇『月の世界』です。

ハイドンのオペラ・ブッファは、頑固者で娘たちの交際を許さない父親が、科学者と若者たちのつくるイリュージョンの月の世界で歓待され、地上に戻ってからは自らの頑迷を恥じて、子どもたちに自由を与えるというプロットでした。それと共通するのは、「異世界」を旅した頑迷な主人公が、その経験から見違えたように生まれ変わること。逆に、対照的なのは、ハイドンのほうでは歓待されてイイ気分になって帰ってくるわけですが、ヤナーチェクのほうでは、むしろ逃げ帰ってくることです。また、『ホフマン物語』が作曲家の遺作ということもあり、最終的に死がモティーフとなっているのに対して、ヤナーチェクでは、生への讃歌が最後に置かれています。

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ヤナーチェク ブロウチェク氏の旅行 東響 サントリー定期 12/6

この日は、オペラ・・・しかも、かなり現実感のないオペラを2つも観てしまいましたので、知友のPilsner氏のお誘いもあったのですが、帰ってきてしまいました。しかし、どちらのオペラも感動的でしたので、不思議と、あたまは冴えています。まずは、あとでみた東京交響楽団によるオペラ、ヤナーチェク『ブロウチェク氏の旅行』から感想をつくっていきましょう。

【いまを生きるブロウチェク】

このオペラ、ご覧のみなさんは、どのように受け取られたのでしょうか。ざっくりしたアウトラインだけ書きますと、酔漢のブロウチェク氏が夢のなかで、唯美的な月の世界と、フス戦争のクライマックスを迎えた15世紀のプラハを順に旅して、2回死に、かつ、2回蘇ってくるという物語です。一応、スヴァトプルク・チェフによる原作に基づいていますが、オペラ化にはヤナーチェクを含め9人もの台本作家が関わったということで、中身はゴチャゴチャになっています。

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