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2010年3月25日 (木)

高松国際ピアノコンクール 本選進出者が決定 日本の石村純ら

高松国際ピアノコンクールは19日から審査が始まり、24日までに3つの予選を経て本選進出の6名が決定した。第2回となる今回は、日本・中国・ロシアを中心とする国々から243名のエントリーがあった。予備審査の結果、40名のコンテスタントが選ばれたが、そのうち5名がキャンセルした。

高松のコンクールの特徴は、年齢制限が広い点と、地元密着の運営体制にある。第1回は、当時の高松市の成長も手伝って、地元の手厚い支持を受けて成功といえる賑わいをみせた。中規模の国際コンクールではあるが、年齢制限がないこともあり、世界中から幅広い応募者があり、予想外の評価を得た。優勝者には、パヴェル・ギントフが選ばれている。

今回も数多くのエントリーがあったが、参加申請では日本人が6割を占め、中・韓・台のコンテスタントを含む東アジア勢だけで77%を占める構成になっていた。予備審査を経て出場を認められた40名では、アジア勢は(21/40)とほぼ半数に減少した。アジア以外で多いのはロシアで、日本、中国に次ぐ第3位となる16名のエントリーのうち、6名の参加が認められて(1/8)を占めた。欧州圏からはドイツ、イタリアなどからの申請もあったが、予備審査を通過しなかったか、それまでにキャンセルしたようで、ウクライナ、ラトビア、スペイン、米国、カナダからの参加が認められることになった。

このため国際色はやや薄まり、概ね「東アジア圏」対「ロシア圏」という構図になっている。変わったところでは、モアイ像で有名なチリのイースター島からの参加者がいた。

若年層のステップアップにも有効なコンクールと思われるが、参加者の最年少は19歳とわりに年長で、どちらかといえば、上の年齢層に参加者の年齢層が広がっている。ウクライナのナターリア・パシチニクと、イタリアのルカ・トラブッコが39歳で最年長、その2人を含め30代が6名と、この手のコンクールではかなりアダルトな争いになった。コンクール「適齢期」と思われる25歳以下でみると、12名である(うち1名が棄権)。

音楽監督に、指揮者の堤俊作。審査員は岩崎淑を審査員長に、ピオトル・パレチニ、エレーナ・アシュケナージ、ヴィンチェンツォ・バルツァーニ、ディーナ・ヨッフェなどのピアノ教授のほか、池辺晋一郎などの作曲家が加わっている。

【本選進出者】

本選進出の6名は、半数をロシアが占める。スペインのコンテスタントもロシア圏の出身で、モルドヴァのキシネフから、スペインにピアノ修養のために渡ったという。そのほか、日本がようやく1名、台湾が1名残り、中国・韓国のコンテスタントは残らなかった。

本選進出者のなかには、既に名前の轟いている実力者は見当たらない。しかし、中・小規模のコンクールでは、若干の実績があるコンテスタントも存在する。例えば、ロシアのゲオルギー・ボイロチニコフは、アレクサンドル・コロベイニコフや、スタニスラフ・ヘガイ、イリヤ・ラシュコフスキーなどを輩出した、スクリャービン国際の2008年の覇者ということで、いちばん実績がある。

これにつづくのは、台湾のリー・ユン-ヤンである。前々回の浜コンにも出ていたようだが、あまり記憶にない。マリア・カナルス国際でも入賞歴があり、ボイロニチコフと並ぶ実力者なのかもしれないが、それは8年も前の栄光にすぎないようである。YOU TUBEに音源があるものの、かなり技巧的なタイプで冷徹な演奏になっている。穴のない演奏だが、さほど印象にも残らない堅実型だ。

スペインのマリアンナ・プリヴァルスカヤはインディアナポリスでアレクサンドル・トラーゼに学び、各地でパートナーを務めるなど高い評価を受けた生徒であったようだ。2005年以降は、イェール大学でボリス・ベルマンの指導を受けている。コンクールでは中・小規模のコンクールで多数の受賞暦があり、優勝も経験している。スペインものでの録音もある模様。彼女のために、家族ごとスペインに渡ったほか、アメリカにも渡っていることから、いかにもリッチそうなプロフィールではある。

ロシアのアレクサンドル・ヤコブレフやダニイル・ツベトコフは詳しいプロフィールが見つからないが、ツベトコフはNMLのリストから、2008年のシドニー国際の演奏の模様が聴ける。それに接するかぎりでは、ロシア人としてはかなり繊細なタイプ。YOU TUBEにも、かなり多くの音源がある。ヤコブレフはYOU TUBEに音源があるが、オケ共々かなりの荒武者ぶりを発揮している。テクニックは相当のものだが、あたまのなかは測り知れない。ロシア国内や、イタリアのコンクールでの実績も見受けられる。

日本の石村純は幼少期から活躍し、オーケストラとの共演歴もある。高校卒業後、ロンドンに渡っているという才女。地元の方のリポートでも好評を得ている。今回、ショパン・コンクールと同様にファツィオーリ・ピアノが公式ピアノに加えられたが、本選進出の6人のなかでは唯一、彼女がファツィオーリを選んでいることでも話題になっている。ちなみに、ほかの5人は全員がスタインウェイを選択している。

本選進出者では、21歳の石村が最年少で、29歳のヤコブレフが最年長。結局は、「適齢期」のコンテスタントが選ばれたということになる。この大会はインターネット配信などがおこなわれていないが、本選は27日におこなわれる。

なお、今回の参加者のなかでは、ジュン・アサイが日本でもっとも知られたコンテスタントだと思うが、第2ラウンドで姿を消したようだ。

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コメント

よく調べられていると思いますが…

石村が石坂になっていますし、年齢制限は40までとあります。
ジュン・アサイは2次まで残りました。

全部訂正しました。ご指摘、ありがとうございます。

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