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2010年3月7日 - 2010年3月13日

2010年3月13日 (土)

キアラ・バンキーニ ボッケリーニ スターバト・マーテル アンサンブル415 @カザルスホール 3/10

クラシック音楽というものは、実に面白いものです。演奏家が己の音楽だけを追求すれば、作品と聴き手とのあいだの距離は隔たってしまうし、逆に、彼が己を抑えて演奏すれば、作品と聴き手の距離は親密になる。正に、このバランスをめぐってのデリケートなコミュニケーション・・・作品、演奏家、聴き手との相互対話こそが、音楽芸術の本質を成しています。その意味で、キアラ・バンキーニ率いるアンサンブル415による今回の演奏会は、実に見事なバランスを得ていたといって過言ではないでしょう。

大げさなはなし、演奏が始まってから1秒にして、私はこのアンサンブルの謙虚な音楽性に胸を打たれました。

アンサンブル415は、かなり幅広い編成をカヴァーするグループですが、今回は弦楽五重奏による演奏ですから、室内楽の公演といっていいと思います。室内楽グループにとって、なにより重要なのは、アンサンブルとしての「声」です。技術的な巧拙や、曲の表現という以前に、アンサンブル独自の声をもたなければ、室内楽の味わいなど感じさせることはできないのです。もしもそれがないとすれば、香りのないワインのようなものでしょう。

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2010年3月 8日 (月)

アルベルト・ゼッダ ギョーム・テル ハイライト公演 東京フィル オーチャード定期 3/7

昨年の東京国際ヴィオラコンクールの雑な伴奏に対して憤慨し、3年は単独公演には行かないと決めた東京フィルだが、今シーズンのゼッダと、来シーズンのエリシュカだけは外せない。

ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル(ROF)のディレクターを務める指揮者で、音楽学者のアルベルト・ゼッダと東京フィルは、藤原歌劇団の公演でロッシーニ『ランスへの旅』『どろぼうかささぎ』で共演し、はるかイタリーの小都市、ペーザロから名声の届いていたゼッダの真価を確認させてくれた。今回の東京フィルの公演では2プログラムを指揮するが、そのうち、歌劇『ギョーム・テル』のハイライト公演を聴いた。

この作品は日本においては声楽家の得意とする言語の関係からか、イタリア語訳、もしくはドイツ語訳での上演が主流であり、外題も『ウィリアム・テル』(なぜか英語読み)もしくは『ヴィルヘルム・テル』が一般的だが、もともとはフランスでの上演を想定しており、フランス語で書かれたものだったという。ロッシーニ自身もイタリア語訳での上演に否定的だったという事実や、音楽そのものがフランス語の語感とつよく結びついているという見解から、ゼッダはフランス語での上演にこだわった。フランス語、つまり原語による『テル』の上演は、日本ではあまり例がないようだ(テル自体の上演が多くないせいもあるが)。

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