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2010年5月23日 - 2010年5月29日

2010年5月28日 (金)

ヴィオラ・スペース 東京公演 第二夜 「躍るヴィオラ」 5/27

ヴィオラ・スペースの東京公演は、前日に引きつづき第二夜を迎えた。

【室内楽作品】

最初の曲は、ルクレールの『2つのヴィオラのためのソナタ』。原曲は、2つのヴァイオリンのために、イ長調で書かれているのを、ニ長調に移して編曲したもの。演奏者は、鈴木康浩とディミトリ・ムラト。バロックらしい伸びやかさや、牧歌的な感じは薄いが、当夜のテーマ「躍るヴィオラ」を体現した躍動感のある演奏であり、楽器の音色を生かした中庸な演奏といえる。鈴木の奔放な動きに対し、ムラトの知的な立ちまわりが目立った。

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2010年5月27日 (木)

ヴィオラ・スペース 東京公演 第一夜 「謳うヴィオラ」 5/26

(ヴィオラ、)それは人間を奏でる楽器だ・・・イベントを象徴するこのスローガンは、言い得て妙である。国内外のヴィオラの名手が集い、ヴィオラの知られざるレパートリーを広め、かつ、新しいレパートリーを委嘱などで開拓してきたヴィオラ・スペースは、今年で19回目。昨年、今井信子女史の念願叶って実現した「東京国際ヴィオラコンクール」の成果も踏まえながら、新しい1年を歩みだした。

コンペティションの上位入賞者が翌年のヴィオラ・スペースに招かれることは、コンペティションの規定にも書いてあったが、実際、これほどメインで使うとは思ってもみなかった。第1位のセルゲイ・マーロフ、第2位のディミトリ・ムラトともにコンチェルトを含む大車輪の活躍で、ヴィオラ・スペースを盛り上げてくれる。去年はコンテスタントと呼ばれた彼らが、正真正銘のアーティストとして帰ってきたのだ。

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2010年5月26日 (水)

仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門 第3日 & 結果

仙台国際音楽コンクールも、予選の全日程が終了した。既に結果は出ているが、それはそれとして、これまでのと同様に感想を書いてみたい。

【No.02 会田 莉凡 日本】

曲目:協奏曲第4番 K218

この人の名前は、リボンと読むのだろうか・・・。演奏は立ち上がりから肩に力が入り、響きがカサカサしている。徐々にリカヴァーするも、音色には深みがなく、音楽づくりも平板だ。歌い方にも一貫性がなく、出たトコ勝負といった感想を免れない。演奏姿勢自体は誠実で、例えば、カデンツァに入る前のクライマックスを構成する息の長いフレーズでは、その骨組みを成す対位法的な構造が丁寧に描き上げられて印象的ではあった。その分、カデンツァは真面目すぎて、面白みがない。

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2010年5月25日 (火)

仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門 第2日

初日のレヴューに倣い、仙台国際音楽コンクール予選を第1楽章だけ聴いてレポートするというカタチで、コンペティションを見守りたい。

【No.27 チンギス・オスマノフ ロシア】

曲目:協奏曲第5番 K219

オケには快速ではじめさせながら、ソロの出だしでいきなり極端なブレーキを踏んで、ゆっくり演奏したあと、曲調が変わる部分で再び速くなるという展開をみせたオスマノフ。それ自体は珍しくもないが、音楽の継ぎ目に粗い断絶が聴かれるために作為的なものを感じさせ、残念ながら印象を悪くしている。そこに限らず、飛躍の大きい部分や、細かい刻みを繋いでいく箇所において、途中で音楽がぶつっと割れる部分があるのが、私としては大いに気になる。

音色は伸びやかで品があり、フレージングは素朴。高音の響きが窮屈で、安定しない欠点があるのが問題となるだろう。カデンツァはオケの響きが消えないうちに、フライング気味のスタートを気って驚かされるが、中身もフォルムが鋭すぎて現代音楽のように聴こえた。

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2010年5月24日 (月)

仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門 第1日 5/23

仙台国際音楽コンクールの予選、映像配信がようやくスタートした。全部聴いている時間はとてもないようなので、予選は第1楽章だけを聴いて印象を書くというカタチで、コンペティションを見守りたいと思う。この第1ラウンドは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲のうち、K216、K218、K219のいずれかから1つを選び、全楽章を演奏する。伴奏はミニ・オーケストラが担当するが、弦のプルトが削られている。

【No.28 レジ・パパ ロシア】

曲目:モーツァルト 協奏曲第3番 K216

立ち上がりはなかなかふくよかな音色でいいと思ったが、その後は、不自然なヴィブラートの抑制が目立つ。リラックスして弾けているうちはいいが、高音や勝負どころになると響きが硬くなり、ヴィブラートのコントロールが必要以上に厳しくなる。そのため、モーツァルトのシンプルな作品であるにもかかわらず、音楽に余裕がないように聴こえるし、音色にもふくよかさが失われる。そのため、カデンツァもなんとなく通りすぎる感じになる。全体的な構成観も甘く、良いところが見つからなかった。

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2010年5月23日 (日)

仙台国際音楽コンクール 開幕直前特集 Ⅰ ヴァイオリン部門は22日から開幕

仙台国際コンクールは、22日からヴァイオリン部門で開幕する。この部門では、第1回のスヴェトリン・ルセヴがフランス放送フィルのコンマス、さらにパリ・コンセルヴァトワール教授となったのを筆頭に、松山冴花、アリョーナ・バーエワとハイ・レヴェルな優勝者を輩出してきたので注目される。

このコンクールの特徴は(第1次)予選から協奏曲が課題となっており、即戦力にちかい素材が発掘できることに特徴がある。従来、予選のみは弦楽四重奏での選考になっていたが、今回からは、予選においても小規模ながらオーケストラがつくことになり、その特徴をさらに突き詰めることになった。

ヴァイオリン部門の審査委員は、宗倫匡を委員長、岡山潔、トーマス・ブランディスを副委員長に、元フェルメールQのシュミエル・アシュケナージ、ラヴェルSQで第1ヴァイオリンを弾き、パリ管のコンマスも務めたローラン・ドガレイユ、ロシアの名教師で、いまはウィーンで教鞭をとるパヴェル・ヴェルニコフなどの11名となっている。

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スダーン イタリアのハロルド with 青木篤子 東響 578th定期 5/22

私にとって、もっとも愛すべき楽器はヴィオラである。来週は「ヴィオラ・スペース」にも足を運ぶが、この日の『イタリアのハロルド』の演奏も楽しみだった。ユベール・スダーンが指揮する東響に、ソリストは同団首席の青木篤子。今シーズン、「アフター・シューマン」(シューマン周辺)をテーマにプログラミングされた曲目のひとつで、ダブル・メインとしてリストのピアノとオーケストラの協奏的作品が組まれてもいた。

ただし、ベルリオーズの『イタリアのハロルド』はヴィオラを代表するレパートリーではあるが、正直、もとになったバイロンの作品にもさほど親密ではないし、肝心のヴィオラが大活躍というほどではないので、あまりよくわからない作品のひとつだった。そうしたイメージは実のところ、ある種の無知や無関心の産物にすぎなかったのだが、今回の演奏は、正に、そのような私の怠惰な知性をつよく刺激するものだった。

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