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2010年9月12日 - 2010年9月18日

2010年9月16日 (木)

デュメイ with ヴァン・ダム 関西フィル 東京特別演奏会 楽団40周年記念ガラ 9/14

来季から音楽監督として、5年間の長期契約を結び、関西フィルを世界的な活躍の場へ引き上げるとの志のもとに、大きな仕事が始まる関西フィルの40周年を祝う東京公演に足を運んだ。

【ヴァン・ダム、最後のオペラ・ステージ】

まず、ジョゼ・ヴァン・ダムがやってくれた。プレビューでは「引退」と書いたが、これはオペラの舞台に関することで、リートや宗教曲で舞台に立つ可能性は残るらしい。お詫びして、訂正する。しかし、この日のようにオペラ・アリアを歌いあげる機会はもうないであろうし、事実上、日本でのラスト・ステージという位置づけは変わらない。確かに衰えはあるのだろうが、そのことを論ずるよりも、どうしてここまで歌えて来られたかを論ずるほうが、はるかに実のあることだ。

簡単にいえば、ベルカント的な、理想的な発声法の習得と、知性に溢れた歌いまわしということに尽きるだろう。彼らはオペラを歌うというよりは、語っている。そして、その語りくちが実に自然で、柔らかい。それこそが、ヴァン・ダムの歌のすべてだ。

例えば、『ドン・カルロ』(ヴァン・ダムはフランス系のベルジャンだが、最近、上演の増えたフランス語版ではなく、よりポピュラーなイタリア語歌唱と思われる)の「ひとり寂しく眠ろう」は、その粋を行っている。このアリアは周知のように、妃が愛してくれないことを自覚しているフィリッポⅡが、息子に裏切られた哀しみをあわせて、孤独な運命を嘆くアリアといえる。さて、この歌のポイントは、夫婦関係や親子関係といった、本来であればプライヴェートな問題での悩みが、王としての政治的な問題と不可分に語られるという非現実性を、聴き手にリアルなものとして受け取らせるために、いかにして歌うべきなのかということである。

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