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2011年2月16日 (水)

東響 ボーマン首席の出演公演について

遅くなりましたが、今後のボーマン首席の出演公演が明らかになりましたので、ご報告します。まずメールで問い合わせましたが、多忙の時期ともあって、これは返ってきませんでした。その間、私のほうが多忙となりまして、確認が遅れていましたところ、残りも少なくなってしまいました。この度、電話で問い合わせたところ、彼が出演するのは以下の演奏会であるとの次第です。

2/17M、20M、23S、26M(M:マチネ S:ソワレ)
 新国立劇場/オペラ公演
【内容】
 ヴェルディ 歌劇「トラヴィアータ」
(演出:ルカ・ロンコーニ) *再演
(指揮:広上 淳一)

2/25(19:00〜)
 東京交響楽団/東京芸術劇場シリーズ
【内容】
 1、パヌフニク シンフォニア・サクラ(交響曲第3番)
 2、ラヴェル ピアノ協奏曲 (pf:上原 彩子)
 3、スタンフォード 交響曲第3番「アイリッシュ」
(cond:大友 直人)

3/15S、18M、21M、24M、27M、30S(M/Sは上に同じ)
 新国立劇場/オペラ公演
【内容】
 プッチーニ 歌劇『マノン・レスコー』
(演出:ジルベール・デフロ) *ドイツからのレンタル公演
(指揮:リッカルド・フリッツァ)

以上です。大友さんの芸劇シリーズは、奇しくもこれが最終回となります。そして、東響主催の公演でボーマンさんが首席として弾く多分、最後の機会となるはずです。

客寄せパンダのラヴェルはともかく、パヌフニクとスタンフォードという組み合わせは、なかなかに示唆的なものがあります。パヌフニクはポーランドのワルシャワ生まれ、スタンフォードはアイルランド生まれですが、いずれも英国で高く評価され、ナイトの爵位に叙せられています。ここで演奏されるシンフォニア・サクラでブレイクするまでは、砂を噛むような人生を送ったパヌフニクが、最初のあまり幸福でない結婚をした相手はアイルランド人。「サクラ」は「神聖な」という意味ですが、もちろん、その語感的に我々は「チェリー・ブロッサム」のことを思い浮かべるはずです。また、パヌフニクはウィーンで学んでいるときに、日本の尾高尚忠と関係をもっており、彼によって日本に紹介されたと言います。

また、スタンフォードの曲では、アイルランドの民謡が効果的に使われています。大友の芸劇シリーズでは、このようなサブ・カルチャー的なものがクラシックな分野とどのように交わってきたかということも深く追求されてきました。

大友の思い入れもふかい英国、そして、日本、そして世界。さらに、それらの国々に住む人たちの暮らしまでをみようとする、大友の挑戦はここに完結します。そういう舞台で、ボーマンが最後のパフォーマンスを披露するというのも悪くはありません。

新国のマノンは、ブルガリア、アルゼンチン、スロヴァキアからのゲストが主要三役を務めるユニークなキャスティングを、イタリアの若き俊英で、新国におけるヴェルディ『マクベス』(演出:野田秀樹)を振っての初登場以来、日本でも人気があるリッカルド・フリッツァが指揮します。マノンが事切れたあと、最後の最後に低音弦の見せ場があります。ピットのなかが覗きやすい席で観劇したいものです。作品は1893年初演、プッチーニ初期に書かれた悲劇の傑作で、『ヴィッリ』や『エドガール』につづく第3作とはいえ、彼がオペラ作曲家として広く認められた最初の作品でした。

この公演が終わって4月新楽季ともなると、死んだマノンとともに・・・というわけではないのですが、東響のメンバー・リストからボーマンさんの名前が消えることになるのかもしれません。淋しいことですが、去る者あれば来たる者あり。彼の遺したものを大事にして、東響が育み、受け継いできたものを若い人たちが前向きに展開していくことなしに、オーケストラの未来はないのでしょう。

2/25の公演は、特に行きたいと思っていますが、いま、ちょうど自由の効く身ではないのが恨まれます。

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