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2011年4月11日 (月)

いわきから届いたサンシャイン・トマト 12/13日、新橋で直売会も

【いわきから届いたトマト】

風評被害に苦しむいわきから、トマトが届いた。このトマトを生産するトマトらんどいわきは、トマトを中心に、トウモロコシやブロッコリーを生産する大規模な農場である。原発から35kmの距離にあるが、特に主力のトマトは温室内での水耕栽培がおこなわれており、福島県による調査でも安全性が証明されているということで、製品には慇懃な挨拶の言葉とともに、放射性物質に関する検査データも付属されていた。それによると、野菜から検出された放射性物質の濃度はぎりぎり検出できる下限値にちかく、ほとんどないに等しいレヴェルである。

さらに、HPをみると、もともと残留農薬の検査結果を表示したり、防除用農薬の散布実績を公開したりしており、食の安全に関する情報公開には積極的な農場だったようである。安全性に加え、以前の仕事から水耕栽培には関心をもっており、ここのトマトならば、食べても平気だろうという信頼感も抱けたことから発注を躊躇わなかった。

【なぜ、頼んだ?】

ただ、正直にいえば、この農場からトマトを買ってみることにしたのは、一概に風評被害に対する助け舟を出すためではなくて、単に美味そうだったせいである。もちろん、きっかけは風評被害を伝えるニュースであったが、風評に対する怒りとともに、映像から受けた印象のなかでこころに残ったものは、単に「捨てられる野菜」としてしか撮られていないはずの、赤々としたトマトの弾けんばかりの爽やかな色合いなのであった。さらに、「トマトらんどいわき」という覚えやすい農場名もよかったのだろう。

【サンシャイン・トマトの感想】

自宅に届いたトマト=ブランド名「サンシャイン・トマト」(4kg:20玉入=¥2,000)であるが、私はおべんちゃらを言いたくないのでハッキリいうが、確かに美味しいトマトではあるものの、ただ切って口にしたところでは、思ったほどは甘みがなく、驚くほどではなかった。日本人はトマトの糖度にうるさいというデータがあるそうだが、ここの農場では単に甘いトマトをつくるという方向には走らず、トマトが本来、もっているはずの青くさい野生味というものを大切にしているように感じられた。

そういうこともあり、このトマトが真価を発揮するのは、そのままサラダにして食べたときよりも、多少なりとも手を入れて料理に用いた場合である。このとき、無理なくトマトの甘みが引き出され、それが料理の味そのものを引き立てるようにして、しんみりと内側から程よい甘みを発するのだ。また、サラダとして食べた場合には、ドレッシングなどをかけた場合に味が引き立ち、一緒に食べる葉ものやタマネギの味わいと実によく調和して、なんとも上品な旨みを引き出すのであった。このトマトは糖度計によってメカニカルに知り得るような甘さの基準だけにはこだわらず、我々の生活実態にあわせた程よい甘みをめざして、トマトそのものの美味しさというものを糖度が損なわないように工夫している。

ただし、酸味はあまり感じられず、それが重要となるようなトマト料理には適切ではないかもしれない。

価格はよくスーパーに並ぶような商品の2-3倍であるが、より高価なブランド・トマトと比べるとリーズナブルであるし、トマトは用途も広いから使い途には困らない。今後、繰りかえし買ってみようかなという気にはなる満足度であった。家人も、その味わいにはかなりの満足感を示している。

【風評被害のつづくいわき】

私と考えることが同じであった消費者も相当数いるようで、放送効果も手伝って、ネットでの個人販売は急速に増えたという。通常の6割くらいまで落ち込んだ出荷は、これに伴って、7割ぐらいまで回復したという。ただ、一方で大口取引先である飲食店や小売店からの受注はやはり落ち込んだままであり、個人からの発注がそれほど続かないことを計算に入れれば、まだまだ厳しい経営環境に変わりはない。また、これに限らず、いわき産の野菜類に対する風評被害は依然として大きく、国やメディアによる曖昧な安全宣言ではなく、しっかりした安全性の検証がおわっているものについても、商品の受け入れ先が見つからない状況にあるという。

【直売会 in 新橋】

これを打開するべく、4/12、13日の両日、いわき市の農家などが集まり、東京の新橋駅前、有名な「SL広場」前で直売会をおこなうという。私のところに来たメールを、一部、転載したい(赤字の部分は、私が色をつけた)。

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現在、福島県いわき市の多くの農家は風評被害により作物が売れず、廃業の危機にさらされております。

『がんばっぺ!いわき』を合言葉に、放射性物質検査で問題の無かったいわき市産農産物のみを販売しておりますので、少しでも多くの方々にお出で頂けます事を心よりお願い申し上げます。


○日時 平成23年4月12(火)・13日(水) 午前11時~午後7時

○場所 東京都港区新橋駅前 SL広場

○販売予定農産物
トマト・いちご・きゅうり・ねぎ・葉ねぎ・ニラ・アスパラガス・ミツバ・サヤエンドウ・スナップエンドウ・きのこ類・アピオス・とっくりいも他

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【とっくりいも?!】

このなかで私が注目するのは、トマトももちろんであるが、「とっくりいも」という聞き慣れないものであった。このページを読んでくださっている方にはうすうす感じられるだろうが、私は大の珍しいもの好き。調べてみれば、自然薯と長芋をかけあわせたもので、それらの中間的な性質を持ち、とろろとして用いるほか、焼いたり、てんぷらにすると美味いそうである。リンクのページで紹介されているグラタンなども、とても美味しそうだ。

埼玉よりの我が家から新橋はすこしばかり遠いのだが、リュックを背負い、顔を出してみようかなと思う!

がんばっぺ、いわき!!

【カゴメ/キッコーマンの誤った対応】

なお、国内の主要なトマト加工品のメーカーであるカゴメと、キッコーマン(同社傘下のデルモンテ)は、自社の製品に使っていた福島県産の原料の、今年度の作付依頼を見送ることを発表した。この報については、私としても非常に大きな憤りを感じたが、既に多くの抗議が寄せられているものとみえる。ケチャップのシェア第1位のカゴメは、今回の報道についての説明文を逸早くHP上に載せており、消費者に理解を求めている。抗議が多いせいか、メールでの問い合わせは「炎上」状態となっており、受信システムがダウンしている模様だ。

その内容をみると・・・

①契約するのは、現在、(安全性が検証済の)生鮮品として流通するトマトではなく、これから苗を植え露地栽培するトマトであるため、今後、4ヶ月の栽培による作物への影響は予想できないため、契約を見合わせた。

②来年度の作付けに向けて、農家とともに安全性を検証していく。

③買取予定の1/3の額を、契約農家に対して補償する。

となっている。記事でみる印象よりはマシな対応であるものの、例えば、②は具体性がなく、今後の方針やルールが不透明である。③はやや温情的にみえるものの、風評被害等が広がるなか、それを助長するような対応であるのに加え、金額的にも十分とは言い難いだろう。そして、肝心の①については非常に漠然としたリスクについて言っており、今後、農作地の状況が悪化していくような印象を与えることを含め、問題の多い対応であることはいうまでもない。

ハウスものと露地ものというちがいはあるが、既に述べたような極微量から突然、基準値に近づくような放射性物質による汚染が進むとは考えにくい。

コンプライアンス、食の安全に対する観点からみた企業倫理として、まったく理解しがたい対応ではないものの、現時点においてトマトの安全性に問題はなく、今後、それが悪化していくことを示す証拠や予兆がないなかで、このような対応をとることは、やはり風評による過剰反応の範囲を出ないものと思われる。このトマトの安全性が不確定だというならば、デルモンテが米国産の、農薬のたっぷり振りかかった(これも風評か?)トマトを原料につくっている製品だって、安全性が検証されているとは言いがたいのではなかろうか。

両社の対応は批判されるべきであり、消費者からの抗議が殺到するのも当たり前である。例えば、福島産を原料として用いたとしても、両者のシェアは日本のトマト加工品のほとんどを占めており、いきなり買い控えや非買が進むとは思えない。力のあるものが、苦しいときこそ、弱い立場の農家を守るべきである。私は両者が農家とともに安全性を訴え、さらに一層の安心を勝ち取れるように努力する道を選ぶようにつよく願う。せめて補償額の再検討をおこなったり、安全性確保に至るロード・マップやルールを、農家と対等の立場で決めていくような姿勢が求められるのではなかろうか。もちろん、当ページとしては、決定の早期撤回を求めるものである。

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