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2011年4月29日 (金)

クラシック演奏会 チャリティ演奏会の紹介/報告 がんばろう! 東北・関東

《更新情報》 最終更新日:6/16

 【今後のチャリティ公演】に・・・

  ○PTNA公演のチャリティコンサートの日程追加について

  ○竹内弦楽四重奏団の取り組みについて追加

  ○家田紀子&原田陽らによるチャリティー公演について追加

  ○一部の公演の開催報告を更新

 *終了した公演は別記事に移しました

 【後追い記事】に・・・

 ○I.ギトリスの慰問演奏について追加

【序】

このたびの震災に際して、非常に広範で、こころのこもった支援の動きが各所で起こっていることを、同じ日本人として嬉しく、また、誇りに思います。クラシック音楽に関連する支援活動の紹介や、経過報告については「頑張れ、クラシック・ミュージシャン!」という記事にまとめるつもりでしたが、私が考えていたよりもはるかに、音楽家のみなさんは積極的に動き出しています。これまで、自分たちにダイレクトに関係するはずの芸術予算の縮減やオーケストラの危機といった問題について、彼らの行動力のなさに嘆息していた私としては、大いに驚き、また、感じ入っているところであります。

そこで、あまりにも多くの動きが起こっているために、上の記事では手狭と判断し、新たにまとめの記事を立ち上げたところです。一部、前記事と被るところがありますが、オーケストラや音楽たちによるチャリティなどの企画の紹介、できる範囲で、その結果のフォローなどを載せていき、当面、このブログのトップで表示したいと思います。私は音楽家ではないものの、彼らとともにありたいと願うものです。

【今後のチャリティ公演】

〈仙台フィルの復興定期〉

仙台フィルは常盤木学園のシュトラウスホールにて、「復興」定期公演をおこなっています。震災後、仙台フィルが被災地のオーケストラとして、被災者やそれを支えるコミュニティを力づけるべく、アンサンブルなどで活躍してきたのは周知のとおりですが、4月のオープニング・コンサートを皮切りに、3回で5つの公演が行われています。復興は括弧つき、無料の公演ではありますが、楽団としての活動を維持できたことは大きいでしょう。6月24日はいよいよ、常任指揮者のパスカル・ヴェロの登場です。

→24日の公演は17:00/19:00の2回公演でおこなわれますが、両公演とも定員に達し、募集を終了しました。

〈東京佼成wo&仙台フィル〉

都内を中心に活躍する東京佼成ウインドオーケストラは6月5日、仙台市青葉区の電力ホールにて、仙台フィルと合同公演をおこないます。内容は名曲中心のライトなものですが、仙台フィルの正指揮者である山下一史が指揮を執ります。名称からして、仏教系の組織の影響下にある吹奏楽団と思われますが、演奏レヴェルは非常に高いことで知られています。

→2回公演でしたが、いずれも満席の聴衆を集めて盛況だったようです。演奏された曲目のうち、1951年生まれの英国の作曲家、フィリップ・スパークの『陽はまた昇る(The Sun Will Rise Again)』は、この震災で被災された人たちのために書かれたものですが、リンクのページでは着うたとして配信されています。ダウンロードによる収益は、全日本吹奏楽連盟を通して寄附にまわされます。

〈ハーディング&NJP〉

震災中、奇しくも日本にいたダニエル・ハーディングは自分の公演が中止になるなどして大変な目に遭いましたが、6月には再び日本に戻り、NJPとともに仕切りなおしのコンサートをすることになりました。6/20のコンサートは、特にチャリティ公演とされ、収益金が寄付にまわされるものと思います。ハーディングのギャラが抑えられたものと見えて、通常公演より安いチケット代が設定されています。会場はすみだトリフォニーホール。演目は、マーラーの交響曲第5番。

→20日のチャリティ公演は、USTREAM上でも生中継されます。

〈カワイ表参道チャリティ公演〉

表参道にある楽器店/カワイ表参道では、4月から6月にかけて断続的に、チャリティ公演がおこなわれます。4月21日には青柳晋さんや前山仁美さんが出演、5月に入ると、弘中孝さん、パヴェル・ネルセシアンさん、迫昭嘉さん、東誠三さんなどが出演し、ぐっと豪華なメンバーになります。6月には、海老彰子さんや清水和音さんなどが出演します。

→この更新日、6月16日に8つ目の公演がおこなわれます。海老彰子さん、根津理恵子さんといった実力派が登場なさいます。5月24日以降の公演はすべて完売しており、最終回となる6月27日の公演も既に完売となっています。リンクしたページでは、終了した公演のの開催リポートがみられます。

〈名フィルのチャリティ公演〉

名古屋フィルは5月14日、「東日本大震災チャリティコンサート」をおこないます。竹本泰蔵さんを指揮に迎え、既に個人でもチャリティ公演に精を出された島田真千子(vn)さんと川本嘉子(va)さんも参加なさいます。

→終了。寄付金は、約41万円に上りました。収益金の一部を加え、義捐金が被災地に届けられます。

〈ジャパン・アーツ所属アーティストによるチャリティ公演〉

5月18日、ジャパン・アーツの所属アーティストによるチャリティ公演がおこなわれます。舘野泉さん、練木繁雄さん、上原彩子さん、佐藤しのぶさん、仲道郁代さんなど、各世代から多彩なメンバーが集います。私の知る範囲では、クラシック系の音楽事務所で、このような取り組みをおこなうのはジャパン・アーツだけです。

→当夜、満員の会場で行われ、天皇・皇后両陛下もご臨席になったとのことです。義捐金は約144万円に上り、日本赤十字、および、心の復興音楽基金に分散して寄附されます。後者は、被災地に楽器を届ける運動をおこなっている基金ということです。

〈PTNAによるチャリティコンサート〉

ピアノ教育者による団体、ピティナ(PTNA)でも、4月15日を皮切りに14回シリーズでチャリティコンサートを企画しました。ピアノデュオ・デュオールのお二人や、赤松林太郎さん、樋口紀美子さんなどが参加なさいます。美男美女の集う5/6の公演がひときわ豪華で、オーボエの荒絵里子さん(東響首席)、フルートの大塚茜さん、ヴァイオリンの寺沢希美さんなどが出演なさいます。15日に若いピアニスト2人の共演で初回がおこなわれ、約16万円の募金が集まりました。

→全日程が終了。2回目までに募った義捐金は、合計で約31万円となっていましたが、第8コンサートでは約17万円、第9コンサートでは約30万円が集まったことが報告されています。これらを足すと、約78万円に上っています。コンサートによって報告のあるもの、ないものがばらついており、義捐金・支援金のまとめも滞っています。

→7月5日、菅野潤、大伏啓太、庄司美和子による公演がシリーズに追加されました。

〈丹千尋らによる被災動物のためのチャリティ〉

5/28、ピアニストの丹千尋さんがヴァイオリンの遠藤百合さん、チェロの朝吹元さんとともに、トリオでチャリティ公演をおこないます。独特なのは、人間ではなく被災した動物(主にペットと思われます)のためのチャリティ公演ということです。動物は飼い主のこころを癒すために役割を果たしているのに、こうした災害時には保護に手がまわらず、人間の都合で野生化してしまえば迷惑者扱いとなります。丹さんの視点には、つよく共感いたします。ブログでは、被災動物の保護のための支援呼びかけと、里親探しのためのアピールを書かれています。なお、丹さんは八王子のカサド・コンクールに伴奏で参加されており、そのときの際立ったパフォーマンスが印象的だったピアニストです。

→終了しました。私にとって重要なイベントであるヴィオラスペースと重なりましたので、行けなかったのは残念です。

〈洗足学園音大による取組〉

洗足学園音大は5月13日、「霊南坂・チャリティ・マラソン・コンサート」と題して、得意のブラス部門による公演を予定しています。東京・赤坂の霊南坂教会を舞台に、東響首席の佐藤友紀(tp)や渡辺功(tba)が参加して、硬軟織り交ぜたプログラムとなっています。また、同大の現代邦楽研究所は6月14日、「東日本大震災 被災地復興支援~美しく元気な日本を取り戻そう~」と題して、チャリティ公演をおこないます。「太平洋写真学校の再生を願って! ~西潟昭子の呼びかけによる洗足音大の仲間たち~」という副題がついていますが、その意味は不明です。

→両コンサートとも終了しました。前者はどうも音大の主催ではなく、キリスト教団体の主催による12回連続コンサートのスキームのなかで行われたもののようで、今後とも、各種のマラソン・コンサートが6月までつづく予定となっています。詳しくは、上のリンクのページをご参照ください。

〈上野学園大学による取組〉

上野学園大学は5月21日、同校講堂(石橋メモリアルホール)にて、学生出演によるチャリティ演奏会をおこないます。演奏レヴェルはさておき、学生がこのような取り組みに主体的に向き合っていくというのはまことに有意義なことと感じています。

→終了しました。

〈リンドバーグのソロ・チャリティ・コンサート〉

トロンボーン奏者として有名なクリスチャン・リンドバーグ(リンドベルイ)は、6月中、北欧のヴィルトゥオーゾ・アンサンブルを率いて来日の予定でしたが、アンサンブル・メンバーの同意が得られず、来日は困難になりました。しかし、リンドバーグ本人は単独で来日し、6月14/20の両日、大阪と東京で無料チャリティ公演を催すことになりました。もちろん、トロンボーンを使ったパフォーマンスです(伴奏:白石光隆,pf)。ただ無料とはいっても、入場時に2000円(学生は半額)の支援金に協力することが求められていますし、事前に応募が必要となります。招聘の「プロ・アルテ・ムジケ」がとりまとめています。

〈竹内弦楽四重奏団〉

首都圏の音大出身者によって結成された竹内弦楽四重奏団は、11月19日の演奏会を「東北関東大震災チャリティコンサート」とし、チケット代=2500円を被災者への義捐金とするそうです。曲目はモーツァルト、ハイドン、シューベルト、メンデルスゾーンですが、舞踊楽章に特徴があるものを選んでいるようで、一工夫がみられます。この団体の震災に対する取り組みはなかなか面白く、HPからもリンクされている動画投稿サイトの再生回数に応じて、義捐金の額を決めるという形になっています。もちろん、動画の再生は無料ですから、収益はないのですが、自分たちの活動を知ってもらうごとに自らが懐をいためるという仕掛けになっているわけです。これに基づき、6/7までに約30万円の寄付をおこなったそうです。つまり、その分だけ、クァルテットの活動が知られるようになったということでしょうか。

〈ボッケリーニ:スターバト・マーテル〉

ソプラノ歌手の家田紀子と、ヴァイオリンの原田陽を中心とするグループは、9月28日におこなうボッケリーニ『スターバト・マーテル』ほかの公演を、東北関東大震災・追悼チャリティー・コンサートとして指定しました。代々木公園の白寿ホールでおこなわれる公演(全席自由:4500円)の収益は、すべて”Civic Force”という団体を通じて寄附にまわされます。家田さんは7月にも、ピアノの瀧田亮子さんとともにチャリティ・コンサートをおこなうことになっています。

〈情報求む〉

そのほか、随時追加していきますので、よろしく、お願いいたします。ここの情報が、多少なりともみなさんの参考になれば幸いです。また、ほかにご存知の情報があれば、気軽にお寄せいただきたく存じます。

【後追い記事】

〈イヴリー・ギトリスの現地慰問〉

ヴァイオリニストのイヴリー・ギトリスさんは6月初旬、石巻市の避難所となっている体育館などをまわり、慰問演奏をおこなわれました。この費用を捻出するため、6月10日に東京でリサイタルが開催され、満席の会場で演奏されたとの次第です。これに先立ち、6日には名古屋の宗次ホールでもチャリティ公演をおこなっています。ギトリスさんは次回、11月に来日の予定ということです。

〈都響の寄付〉

都響はここまでのところ、チャリティ公演はおこなっていませんが、団員/事務職員から合計150万円の寄付を実施。東京都を通じて、義捐金として被災地に届けられました。また、4月10日には、避難者受け入れ先となっている東京ビッグサイトで、弦楽四重奏による無料演奏会を行いました。

〈札響の取り組み〉

札響では、公演ごとに募金のアピールをおこなっています。3/24、日演連推薦/新人演奏会の会場では約22万円。敷島ガーデンでの木管五重奏によるチャリティ公演では、約29万円の募金が集まりました。会場となった地下通路スペースは、札幌市内にオフィス・ビルを展開する敷島屋からの提供だったということです。

〈関西フィルの募金活動〉

3月13日のコンサートから、断続的に募金を呼びかけています。定演を含む5公演で、約106万円を集め、日本赤十字社の大阪支部を通して被災地に義捐金として送られました。

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コメント

札幌交響楽団からエリシュカ氏のメッセージが発表されました。

4月定期演奏会出演のラドミル・エリシュカ来日とあわせてメッセージ
http://www.sso.or.jp/2011/04/4-2/

Plisnerさん、ご案内ありがとうございます。この公演は、2日目の公演を聴ける予定になっています。

この「スターバト・マーテル」は、ドヴォルザークが子どもたちを亡くしたのを契機に少しずつ書かれて、結局、3人のいのちを代償に完成したわけですよね。そんな作品を奇しくも日本のために捧げてくださることになるとは、エリシュカさんもある種の運命を背負ってらっしゃるとしか思えません。

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