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2011年5月29日 - 2011年6月4日

2011年6月 3日 (金)

ヴァディム・ホロデンコ  ピアノ・リサイタル 【メトネル&プロコフィエフ】 仙台国際音楽コンクール Winner'sコンサート 6/2 ②

【束の間の幻影】

後半は、プロコフィエフの2曲である。同じプロコフィエフでも、モダーニズムの色合いがつよい作品が選ばれているが、色彩感をテーマとした『束の間の幻影』、そして、古典的な形式のブラッシュ・アップを狙ったかのようなソナタ第5番という組み合わせは、モダーニズムということの本体がどこにあるのか、その来歴のいくつかを明らかにするものである。

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ヴァディム・ホロデンコ  ピアノ・リサイタル 【メトネル&プロコフィエフ】 仙台国際音楽コンクール Winner'sコンサート 6/2

【イントロダクション】

仙台は3/11の震災で、未曽有の被害に見舞われた地域を含んでいる。仙台市で死亡したり、行方の分からない人は、5/21付の新聞記事では869人ということである。不幸中の幸い・・・という言葉には当たらないが、仙台国際音楽コンクールというイベントについてだけ考えれば、第4回が2010年であったことは本当によかった。3年後、再びコンペティションが開くことができるような状況に戻っているのか、この日、奇しくも日程が重なった内閣「不信任」騒動をみる限りは、まったく予断を許さないことだ。あのていたらくでは、どっちの党が主導権を握ろうとも大差はあるまい。コンペティション会場である仙台市青年文化センターも損傷を受け、いまは利用することができない状態で、コンペティションの受けたダメージは計り知れない。

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2011年6月 1日 (水)

ヴィオラスペース2011 コンサートⅢ ヴィオラ・ヴィオラ・ヴィオラ 5/29 ③

この記事を書くと、今年のヴィオラスペースともお別れということになる。しかし、最後の2曲は特に、批評的な言葉を弄する必要はあるまい。理屈抜きで、「こりゃあいい!」というべき世界である。

まず、1984年生まれとまだ20代の作曲家、マックス・クニゲの作品である。『アキレウスとアイアスと私』と題される作品は、独奏にヴィオラを指定した協奏的作品で、バックも4群のヴィオラ・オーケストラで構成される。アムステルダムにもあるヴィオラ・フェスティヴァルでプレミエが出され、今井信子の独奏で初演されたらしい。

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2011年5月30日 (月)

ヴィオラスペース2011 コンサートⅡ ヘルテンシュタイン&マーロフ 5/28 ②

休憩をはさんでキム・カシュカシアンが登場し、ベリオの『声(フォークソングスⅡ)』を演奏した。これが日本初演となるが、せいぜい10分程度の作品と思っていたが、多分、20分ちかくもかかる規模の大きな作品。オーケストラは前後2群に分かれ、その間に打楽器アンサンブルが来るという特殊な布陣になっている。それを生かした立体的な音構造が聴きもののひとつで、こうした部分に憧れる若い作曲家も多いことだろう。

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2011年5月29日 (日)

ヴィオラスペース2011 コンサートⅢ ヴィオラ・ヴィオラ・ヴィオラ 5/29 ②

休憩後は、シュニトケの弦楽三重奏曲から再開したが、このメンバーが、ヴァイオリンに原田幸一郎、ヴィオラに菅沼準二、チェロに原田禎夫というグレート・マスターズによる歴史的な演奏であった。周知のとおり、両原田は東京クヮルテットの創設メンバーで、菅沼は「伝説の」巌本真理四重奏団のメンバーであったという夢の組み合わせになる。しかし、名前が凄いというだけではなく、演奏が物凄かった。

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ヴィオラスペース2011 コンサートⅢ ヴィオラ・ヴィオラ・ヴィオラ 5/29 ①

さて、このコンサートをもって、今年のヴィオラスペースも閉幕である。国内外にいる主要なヴィオリストがあらかた集まったコンサートで、ヴィオラスペースの20周年を豪勢に祝った。

まずは、ストラヴィンスキーの『悲歌』を読響のソロ首席、鈴木康浩が演奏した。ベルリン・フィルのアンダー組織で腕を磨いただけあって、ノーブルな音色に、鋭いフォルムを穿った格調高い演奏。1944年、戦災を逃れての米国で、著名な弦楽四重奏団のメンバーからの依頼により、亡くなったクァルテットのリーダーを追悼する曲を書いた。この曲が演奏されるのも、やはり、私たちに周知の国民的不幸があったことと無関係ではあるまい。鈴木のヴィオラは上記の特徴に加え、他人と比べて粘りづよい響きがするのが特筆に値する。その粘りけが、この悲歌のカンタービレを自然と凝縮させるような演奏であった。

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ヴィオラスペース2011 ミニ・コンサートⅢ マーロフ&ヘルテンシュタイン 5/29

ヴィオラ・スペースのミニ・コンサートは、これが最後となる。トリは、コンペティション入賞組のセルゲイ・マーロフとファイト・ヘルテンシュタインのジョイント・リサイタルであったが、この2人は本当によいものをもっている。このヴィオラスペースという優れたイベントのファミリーとなるには、本当に相応しい2人である。来年のコンペティションでも、彼らに負けず劣らずの素晴らしい素材に出会えることを期待している。

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ヴィオラスペース2011 コンサートⅡ ヘルテンシュタイン&マーロフ 5/28 ①

28日もソワレに入って、コンサートⅡが行われた。特に、若い2人が大いに盛り上げて、濃厚な演奏会となった。

まず、東京フィル首席の須田祥子が、テレマンのヴィオラ協奏曲を演奏した。須田の演奏も彼女らしくキビキビとして颯爽たるものだが、バロック作品ということを考えると、いますこし機転を利かせた響きがほしい。一方、桐朋音大の学生オーケストラは今年は大変よく、まるでバロック・オーケストラのようなまろやかさと、適度な粒立ちがあって素晴らしい。最初のカデンツァのあと、本当なら、もっと輝かしく階段を上るはずのオーケストラが動ききれないなど、経験不足に基づく反応の鈍さがあるにはあるが、あまり高望みしてもいけない。なお、途中のベリオを除き、コンマスはアミティエQの会田莉凡が弾いていて、堂に入っていた。

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ヴィオラスペース2011 ミニ・コンサートⅠ&Ⅱ 5/28

今年のヴィオラスペース東京公演は、27-29日までの本コンサート3つと、それをサポートするミニ・コンサート3つ、それにマスタークラスで構成される。まず、ミニ・コンサートのⅠとⅡについてリポートしたい。

順番を逆にして、ミニ・コンサートⅡを先にするが、これはマスタークラス受講者のなかから特に優秀な者、3人を選んで出演させたコンサートである。といっても、単にうまく楽器を鳴らす、あるいは、ひととおり楽曲を構成するという観点でいえば、この3人も既に満足なレヴェルである。1人はまだ桐朋音大に在学中だが、N響アカデミーに所属しているので、いずれ正式なメンバーとしてセレクトされる可能性がある。あとの2人はアジア人で、既にシンガポール響でプロ奏者として活動しているヴィオリストと、まだ現在は高校生で、カーティス音楽院への進学が決まっている若い奏者であった。それぞれに持ち味も出ており、一般的なコンサートとして楽しめた。

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