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2011年1月16日 - 2011年1月22日

2011年1月22日 (土)

真の個性派指揮者 ヘルベルト・ケーゲルの世界 ①

【頂上を極めたものだけが挑戦できる】

クラシック音楽において個性的な表現者であること、そうあろうとすることは重要なことだ。ただ、人間が単に個性的であることと比べて、クラシック音楽のような伝統芸術において個性的であることは、根本的に意味あいが異なることは、あまり意識されているとは言いがたいのではなかろうか。この分野で真に個性的なアーティストとは、亡くなったフリードリヒ・グルダのように、伝統技法の頂点を極めた人だけが目指すことのできる境地である。それ以外は無価値であるとは言わないが、大胆すぎる挑戦であることは間違いない。クラシックの音楽家は個性的である前に、その道を完全に辿りきることなしに、なにかを成し遂げたと思うべきではないのだ。

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アミティエ弦楽四重奏団 ラヴェル 弦楽四重奏曲 ほか 音楽ネットワーク「えん」主催公演 1/21

この日は、桐朋学園大学に全員が在学中という若いクァルテットの公演に足を運びました。翌日のスドビンもそうですが、今年は初心に戻り、若い人たちの演奏会にもこころを広くしてチャレンジしていこうと思っています。その1発目が、アミティエ弦楽四重奏団。高校在学中の2007年に結成し、今年がまだ4年目というフレッシュなアーティストですが、順調に育っている様子が窺えました。メンバーは福田悠一郎、会田莉凡(あいだりぼん)、横島礼理(よこしままさみち)、上村文乃(かみむらあやの)の4人。ヴァイオリン・ヴィオラは結成メンバーの小林美樹が、途中で横島と交代しています。なお、桐朋ではヴァイオリン専攻でも副科でヴィオラが必修となることもあり、チェロの上村以外の3人は曲ごとにローテーションで、各パートを入れ替わり立ち替わり演奏するという独特のスタイルを採っています。

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2011年1月16日 (日)

バイロン・フィデチス指揮 マノリス・カロミリス作品 (NAXOS)

【不幸の国・ギリシア】

テオ・アンゲロプロスの映画に描かれているように、欧州古典文化の起点であるギリシアの歴史は過酷である。この地域は中世、長くビザンツ帝国(東ローマ帝国)の勢力圏として栄えたが、その帝国も実質的にはかなり早い時期に斜陽を迎え、十字軍やイスラム教徒に踏み荒らされるよりはるかに早く、その命脈は尽きていた。

十字軍戦争のあと、バルカン半島はムスリムの支配下となるが、「ギリシア」の名前が突如として輝きを放つのは、啓蒙主義の広がりに触発されてナショナリズム熱が高まった18世紀末のことで、詩人・バイロンや、ベートーベンはつよくギリシア人の独立にエールを送った。また、彼らを助けることを名目に、ロシアが介入して血みどろの露土戦争の引き金ともなり、この惨禍にはチャイコフスキーが激しく感化された。

1830年、バイエルンから迎えた中立的な王が君臨することでようやく独立が成立したが、すべてが丸く収まったわけではない。アンゲロプロスの映画は、むしろ、この先を問題にしているわけだ。落ち目のトルコに対する戦いも敗北と勝利を繰り返し、独立後も王制と共和制が激しく交代して、混乱は止まなかった。WWⅡでは、ナチスやファシスト勢力の蹂躙も受ける。戦後もラディカルな共産主義運動が起こるなか、内戦に火がつき、一応の政治的安定を迎えたあとも軍事クーデターなど火種は尽きなかったようである。説明らしいことを書いているが、私としてもギリシアの近代史はとても複雑で、理解しづらい。ギリシアの災厄は今日にもつづき、21世紀に入ってさえ、この国は国家財政の経済破綻という重大な悲劇を経験することになり、あわやリーマン・ショックにつづく世界的恐慌の震源地にもなりかけた。

なんという不幸な国なのだろう?

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