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2011年9月4日 - 2011年9月10日

2011年9月 9日 (金)

第3回定期演奏会 「柔よく剛を制す」 (室内楽)

NMLのプレイリストを使って、「アリスの音楽館」が定期演奏会をお届けする企画の第3回。今回は、室内楽を取り上げ、「柔よく剛を制す」をテーマとした。

まず、「室内楽」の規定であるが、ざっくり人数で分けても良いのではないかと思う。楽器+伴奏によるソナタ作品なども含むデュオ、それに、トリオ、クァルテット、クィンテット、セクステット、セプテット、オクテット・・・とつづき、最大何人までなのかはわからぬが、例えば、ライヒの『18人の演奏家のための音楽』なども「室内楽」の範疇に入れられていることを考えると、かなり広い概念なのであろうとは思う。しかし、私はせいぜい(クァルテット×2)の規模となるオクテット(八重奏曲)ぐらいまでが「室内楽」ではないかという風に決めつけてしまおう。もちろん、何事にも例外はつきものという前提で・・・。

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2011年9月 5日 (月)

神田慶一 歌劇 あさくさ天使 (2011年改訂版) 青いサカナ団 第31回公演 9/4 ③

【劇=人間と結びつく現場主義の音楽】
長くなる私の記事、ツイッターの数行では書ききれない。書くことはできるが、そうしたくないから、こうして書いているわけだ。

次に、神田の音楽について触れたいと思う。神田やそれを取り囲むコミュニティの音楽が驚くほど多様であることは、シャロンゴスペルチャーチでのチャリティ・コンサートをみても明らかだった。神田の音楽はいつも多様であり、劇中の人々の暮らしと結びついて、いよいよ豊富になっていく。しかし、基本はワーグナー。しかも、その響きはプッチーニである。プッチーニの響きを、ワーグナーの形式でたっぷりと聴かせる。しかし、それだけに拘泥せず、必要ならば、ポップスやロックのテイストも加味するし、懐かしいフォーク・ソングの手法だって捨てていない。ジャズの要素も好きだし、ミュージカルも大好きだろう。ときには、歌舞伎の要素だってみえる。独特のデクラメーションを除き、湯浅譲二のいう「未聴感」こそないが、20世紀のバッハ的存在とでもいうべきだろうか。それよりも、もっと広く手を広げた作曲家である。いわば、神田の音楽は時代そのものだ。

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神田慶一 歌劇 あさくさ天使 (2011年改訂版) 青いサカナ団 第31回公演 9/4 ②

【もうすこし時間を!】
結局、この作品のなかでいちばん大事なモティーフは、あまりにも急な変化が私たちをどれだけ疲弊させるかという問題である。戦後66年、人間の・・・とりわけ日本人の歩みは本当に早足だった。そのために豊かさや便利さという点では、確かに目にみえるような発展をみた。その一方、私たちはあらゆるものを切り捨て、犠牲にして来なければならなかったのも事実である。それはときに、人間のいのちでもあった。かつては公害病、いまでは原発事故による放射能汚染として、それはあながち過去の問題でもないようだ。

音楽の歴史についても、前の100年と、この100年とを比べると、「進歩」が急速である。例えば、ベートーベンの生年の50年後には、フランクが生まれている。この間に音楽史的には、古典派→ロマン派と移り変わっているが、彼の循環主題にしたところで、ベートーベンの時代にまったく想像だにしなかったような性質のものではない。その50年後にはワーグナーの『ワルキューレ』が初演され、ブゾーニやレハールといった作曲家がこの世に生を受けている。このあたりも、まだ両腕を広げた範囲での発展に止まっている。さらに50年後の1920年ごろには、シェーンベルクらの手によって12音音楽の兆しがみえる。しかし、それはまだ主流とはいえず、リヒャルト・シュトラウスやレハール、ヒンデミットといった作曲家も活躍している。現代に入るそこからの50年、さらに、そのまたあとの40年あまりは、もう複雑すぎて解説しきれないほどの「進歩」のせめぎあいである。

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2011年9月 4日 (日)

神田慶一 歌劇 あさくさ天使 (2011年改訂版) 青いサカナ団 第31回公演 9/4 

【震災による延期を経て・・・】
どこから、書いていったらよいのだろう。映画『ニュー・シネマ・パラダイス』との比較や、古いものと新しいものというテーマ。神田慶一の作品のなかで、もっとも関係の豊富な歌劇だということ。独特のデクラメーションについて。3月に予定されていた公演と、それを強制的に延期に追いやった震災との関係について。その代わりに開かれた、チャリティ・コンサートの素敵な思い出。歌い演じる歌手たちの素晴らしさについて。戦後昭和という時代についてのこと・・・。

しかし、震災発生から半年が経過する日を来週に控えるというこの時期ならば、やはり、このことから書き始めるべきだろう。神田慶一の歌劇『あさくさ天使』は2004年2月、江戸開府400年の記念事業として、東京都から大きな補助を受けることで実現した。この公演は公的な表彰も受け、日経新聞の池田卓夫記者らの後押しによって再演も期待されたが、大規模な管弦楽/コーラスを伴う作品だけに困難を窮めた。そのため、2011年3月の再演をめざし、神田は作品を大幅に改訂し、新国立劇場小ホールにて上演可能な新しい版を整えた。予定どおりならば、3/26、27日の両日に公演をおこなうことになっていた。

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