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2012年6月3日 - 2012年6月9日

2012年6月 7日 (木)

新国立劇場 ローエングリン (プレミエ) マティアス・フォン・シュテークマン演出 クラウス・フロリアン・フォークト主演 6/4 

【フォン・シュテークマンの独創性】

新国立劇場にとって今季の掉尾を飾る『ローエングリン』プレミエを担当したマティアス・フォン・シュテークマンという演出家は、現代の潮流からするとかなり異端という感じの人のようであった。彼の演出は基本的に、あんまり作品や歌手たちのことを弄りまわすことはない。『サロメ』の舞台が核シェルターのなかに設定されたり、『コシ・ファン・トゥッテ』の世界をキャンプ場での出来事に置き換えてみたり、はたまたネズミの大群が突如、舞台を支配してしまうというような、そういう奇抜で大掛かりな発想とは無縁である。それどころか、自分が触らないで、作品が前に進んでいく部分ならば、なるべく触らないほうがいいというスタンスでやっているように見えるほどだ。

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2012年6月 4日 (月)

東京国際ヴィオラコンクール 入賞記念コンサート 6/3

【結果確認】

5月26日から開幕した東京国際ヴィオラコンクールが、最後の入賞記念コンサートで幕を閉じる。私にとっては、こちらこそが本当の「熱狂の日」であった。まずは、結果を確認しておく。

優勝 カン・ウェンティン CHN
第2位 バーバラ・ブントロック GER
第3位 牧野葵美 JPN
第4位 アドリエン・ボアソー FRA
第5位 エレーヌ・クレメント FRA

邦人作品演奏賞
 アンドレア・ブルガー SWZ
 アドリエン・ボアソー FRA

オーディエンス賞
 アドリエン・ボアソー FRA

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2012年6月 3日 (日)

東京国際ヴィオラコンクール 本選① 室内楽と現代音楽 6/1 (PMのみ) ② (アドリエン・ボアソー)

【ボアソーの独創性】

アドリエン・ボアソー Adrien Boisseau については、前半の2曲だけで語ることにしたい。特に、ヒンデミットのソナタ op.11-4 については、この作品のもつ可能性をまったく個性的に引き出した演奏として注目に値するだろう。その独創性という点においては、すべてのラウンドを通じてボアソーは圧倒的に他のコンテスタントを凌駕する。このヒンデミットについては、序盤から歌、歌、歌である。冒頭部分はブラームス的な響きの厚みで始め、徐々にその崩壊を歌った牧野とは対照的に、か細く始められる。そのか細いラインから、次々に美しいカンタービレが花を開く。ヒンデミットが20世紀後半、ヤナーチェクと双璧の独創的なオペラ作曲家であることを、その演奏は思い出させるものだった。

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東京国際ヴィオラコンクール 本選① 室内楽と現代音楽 6/1 (PMのみ) ① (牧野葵美)

【ヴィオリストにとって重要なスキル】

わかったように言うのもナンだが、ヴィオラ奏者にとって重要なスキルはソリストとして数少ない古典作品をしっかりと演奏し、協奏曲を堂々と演奏できる能力があること以外に、室内楽や現代音楽、編曲ものを幅広くこなすことで、レパートリー(=活動範囲)を広げられることがある。ヴィオリストのなかには高い編曲能力をもつ者が多く、ガース・ノックスのように自ら作曲さえ手掛けられる人だっている。プロの音楽家は高い知見をもち、ヴィオラ以外の楽器でも、例えばピアノなどで、高度な編曲/作曲能力を身につけていることは決して珍しくはない。特にソリストの確立が遅かった楽器では、どうしても編曲や作曲による活動範囲の拡大が必須条件である。

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