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2012年6月24日 - 2012年6月30日

2012年6月25日 (月)

アンサンブル・ノマド 結成15周年記念演奏会 エベルト・バスケス Bestiario / 藤倉大 ICE ほか ブリッジ・橋 vol.1 6/24 ②

【隠された寓意】

序盤2つのアンティパストをこなし、バスケスの作品を通奏して、さらに中規模の作品を2つもやるのだから、この演奏会のタフさがわかる。第3部の2曲も、まったく手抜きの許されるような作品ではない。

まずは、このなかでは客寄せパンダにも見えてしまうジョリヴェの1943年の作品、『デルフォイ』組曲の演奏である。ジョリヴェは作風が広い作曲家だと思うが、この作品はより古いタイプの交響詩的な作品であり、もともとはハウプトマンの書いた舞台に触発されてつくられた劇付随音楽だったという。8つの部分にわかれる作品は、トロイア戦争に向かう途上、アウリス島に足止めされるアガメムノン王の神話に基づき、描写的である。音楽が具体的に神話のどのような部分を描写するのかは詳らかでないが、アガメムノンに率いられた華やかなアルゴス軍が銅鑼を鳴らして、エーゲ海に船出し、アガメムノン王が狩りを楽しみ(戦意高揚の意味もあろう)、その代償に娘を犠牲に捧げることになるところ。最後に、怒り狂った王が呪いを破って、風が吹き始める場面まで、私たちはごく自然にイメージすることができる(ただし、そのイメージとジョリヴェの創作意図が一致しているのかどうかはわからない)。

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アンサンブル・ノマド 結成15周年記念演奏会 エベルト・バスケス Bestiario / 藤倉大 ICE ほか ブリッジ・橋 vol.1 6/24 ①

【アンサンブル・ノマドと私】

アンサンブル・ノマドは1997年、ギタリストの佐藤紀雄氏の呼びかけの下、個性的なメンバーが集まって現代音楽を専門に演奏するアンサンブルである。おこなった演奏会は15年間で、定期だけでも44回。取り上げた作曲家、作品の数も、通常の楽団からは想像もつかないような数だ。有名/無名には関係なく、日本やアジアを含む世界各国の潮流から、佐藤を中心とするノマドのメンバーが選んできた楽曲は、一見して多彩である。一時、活動を中断したときもあったが、その危機を乗り越えて、今日に至ったアンサンブルをまずは僭越ながら祝福したい。

ノマドの歩んだ15年は、私がクラシックを愛好するようにってからの年数よりも長く、私事ながら、初めて彼らの演奏に接したのも2005年の第26回であるから、私に彼らの活動を語る資格があるようには思えない。しかし、このときに接した中川統雄の『01』という作品と、ジョン・ゾーンの『コブラ』という作品は、今日でもハッキリと記憶しているほど、私につよい刺激を与えた。その後、私のライフ・スタイルとノマドのコンサート・スケジュールは噛み合わないことが多かったが、第36回、第38回、第43回の演奏会を聴いたほか、サントリー音楽財団のサマー・フェスにおいても聴く機会があった。アンサンブル・ノマドという存在は、現代音楽をひとつのフィールドとする私の音楽体験にとっては、欠かすことのできない存在であるようだ。

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2012年6月24日 (日)

ブッフビンダー ブラームス ピアノ協奏曲第2番/第1番 with アルミンク指揮新日本フィル 6/19

【伝承性と刹那性】

ルドルフ・ブッフンビンダーの世界的な名声に対して、日本での評価はすこぶる冷淡だった。今回、ようやく正しいレスポンスがみられ、ホッとしている。前々から「聴いてみたいピアニスト・リスト」の筆頭に位置しながら、なかなか機会を得ず、今回、ようやく夢がかなったブッフビンダーとの「出会い」・・・つまりは、ホルンの序奏に呼応して奏でられた最初のフレーズに接しただけで、私はブルッとさせられた。この衝撃的な、気品あふれるピアノの響きは確かに物凄かったが、その後に体験した様々な事象を思うと、それだけで私の思い出のすべてを物語るには無理があろうというものだ。

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