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2012年7月22日 - 2012年7月28日

2012年7月23日 (月)

ホルヘ・ルイス・プラッツ pf スクリャービン 24の前奏曲 op.11 ほか @武蔵野音楽大学 サマスクール スペシャル・コンサート 7/22

【ヴィルトゥオーゾの難しさ】

なんでも、すぐに、上手に弾けてしまう演奏家というのは、自分の音楽に対して特に厳密でなければならない。ピアニストの小川典子女史はその著書のなかで、英国の音楽事情について述べて、天才的な人が多い、初見につよいということを書きながら、一方で、あるレヴェルから上にいくこともあまりないという趣旨のことを書いている。この言葉は音楽表現にとって、あらゆる場面で重要になってくるキーワードだ。そのことを、私は特に弦楽四重奏のような室内楽の分野において、決定的ともいえる要素として考えるに至った。だが、「1人オーケストラ」であるピアノの演奏においても、この問題は切実である。

現代においては、100年前にはとても弾けないと思われたような難曲を、平気な顔でこなしてしまう若いピアニストたちがごまんといる。しかしながら、彼らの多くはろくでもない表現の持ち主でしかなく、例えば、コンペティションのような一発勝負の特別な空間から外に出てしまうと、まるで腑抜けたアーティストとしか見做されない。よって、コンペティションで好成績を残したような若者たちは手水鉢の金魚のように、コンペティションのなかだけでずっと輝きつづけるしかないわけである。ことコンペティションということでいえば、それぞれの事情にもよるが、概ね1985年ぐらいから10年ぐらいの間に、この傾向は著しくなっていく。

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