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2012年9月16日 - 2012年9月22日

2012年9月22日 (土)

二期会 パルジファル クラウス・グート〈演出) 飯守泰次郎(指揮) 9/17

【作品への批判も含めた演出】

二期会による、45年ぶりの『パルジファル』公演が終わった。その評判たるや、演出と指揮を中心にほぼ全体的に絶賛されており、過去数年の日本におけるオペラ上演のなかでも、指折りの成功した公演だといってよい(ただし、興行的成功かどうかはわからない)。演出について論じる手段は、演出優位の時代にあって著しく発展しており、今回の公演に際しても、優れた考察がいくつか受けられる(無論、それらは世にいう『評論家』のものではないようだ)。ここで、私がいまさら、なにかを書くべきなのかについては疑問も抱くところである。

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2012年9月18日 (火)

藤倉大+アルディッティ弦楽四重奏団 with ジェイク・アルディッティ @上野学園大学 石橋メモリアルホール 9/16 ②

【炎と水】

この演奏会の楽しみどころのひとつは、いくつかの世代を横断的に聴いて比較し、それらと、さらに古楽作品を突きあわせてみるというところにもあった。いちばん古い世代は、1943年生まれのブライアン・ファーニフーで、次が1959年生まれのヒルダ・パレデス。そして、もっとも新しいのは1977年生まれの藤倉大である。

このうち、パレデスの作品については既にみてきたので、次に藤倉大の作品を取り上げたい。この作品は英国のウィグモア・ホールと共同で、この日の会場、上野学園大学の石橋メモリアルホールが委嘱したものである。題名の『フレア』はもちろん、「炎」の意味であり、自分が子どもになり(戻り)、その目の前でパッと燃え上がるキャンプ・ファイヤーをイメージして書いたという。子どもの視点に立っているところが、パレデスの作品と共通している。また、この作品の委嘱に際して、初演が想定されたアーヴィン・アルディッティからは、誰も弾けないほどの難しい作品を書いてほしいというオーダーがあったそうだ。そこで藤倉は、彼らが得意にするような部分と、彼らにとって意外な部分を組み合わせて、作品を組み上げたということである。

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2012年9月17日 (月)

藤倉大+アルディッティ弦楽四重奏団 with ジェイク・アルディッティ @上野学園大学 石橋メモリアルホール 9/16

【カタチが変わる】

アルディッティ弦楽四重奏団が今秋は、日本で多種多様なプロジェクトを披露して回ることになっており、上野学園大の石橋メモリアルホール主催による「藤倉大+アルディッティ弦楽四重奏団」の企画もその一環である。この演奏会は、アーヴィン=ヒルダ夫妻と、その息子であるジェイクを囲んだ家族の物語という趣向もあるが、その上に重層的なテーマが築かれており、論じるのも難しい。そのいちばん中心を捉えるなら、ここで取り上げられた作品はいかようにも捉えられるという事実が大きい。なんでもありというわけではないが、こちらからみたときと、あちらからみたときでは、随分と感覚がちがう多面体のような構造をしている。

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杉山洋一 モーツァルト レクイエム 難民を助ける会 忘れないで3.11 チャリティ・コンサート 9/13 ②今井信子&岩田恵子の演奏を中心に

【特別な2人による特別な環境での演奏】

この演奏会の中心的な柱はもちろん、モーツァルト『レクイエム』によって、被災者のために祈りを捧げ、その記憶を呼び覚ますことだった。しかし、この柱を生かすために準備された前半のプログラムも、今井信子と岩田恵子の参加を得て、忘れがたいものになったであろう。今井は言わずと知れたヴィオラの世界的な権威で、岩田はオランダのコンセルトヘボウ管のヴァイオリン奏者として定着しているメンバーだ。プログラムによれば、今井と岩田は「長年の盟友」とあり、ともにオランダで活躍していることや、室内楽の分野でレヴェルの高い活動をしていることをみても共通点が多い。

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2012年9月16日 (日)

杉山洋一 モーツァルト レクイエム 難民を助ける会 忘れないで3.11 チャリティ・コンサート 9/13 ① レクイエム

【音楽は人々をひとつにする】

魂の入った演奏は、人々をひとつにする。そこには皇后陛下のような日本国民の象徴にして、日本国民統合の象徴という不思議な存在もいらっしゃれば、私のように、社会のなかで問題にならないほど下賤なる者もいた。その間には様々なる階層、年齢、社会的背景をもった人々が、たくさん詰めかけていたはずだ。しかし、少なくとも、ここに流れた音楽の前では、そうしたちがいは何程のものでもない。歌い手、そして、それを支える音楽家の伝えようとするメッセージに対して、皆が必死に耳を傾けているだけだ。そして、私たちはきっと、同じようなものをこころのなかに拾って帰ったにちがいない。

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