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2012年10月14日 - 2012年10月20日

2012年10月19日 (金)

ウィリー・デッカー演出 ブリテン 歌劇『ピーター・グライムズ』 新国立劇場 千秋楽 10/14 ②

【酒場と教会】

ウィリー・デッカーの演出で特徴的なことのひとつに、第1幕第1場の舞台が、海辺の通りから教会のなかに変更されていることがある。椅子が整然と並べられる風景からそれとわかるが、会衆はその半ばが楽譜のようにもみえる紙片を顔を隠すようにして読んでおり、もう半分の人たちは落ち着きなく過ごしている。これに限らず、デッカーは台詞以外のト書きは、基本的に無視しても構わないという考えのようだ。そのため、いくつかの重要でない会話の内容は、しばしば切り捨てられている。例えば、この場面でバルストロードが船によじのぼる子どもたち(実際には走りまわっているだけだ)を追い払う場面は、リーブレットを読まないと意味がわからないであろう。

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2012年10月17日 (水)

ウィリー・デッカー演出 ブリテン 歌劇『ピーター・グライムズ』 新国立劇場 千秋楽 10/14 ①

【作品と演出の概要】

ブリテンの歌劇には、隠されたメッセージが多い。声高に叫ぶのではなく、隠語を交えて、あくまで上品な風体でアイロニーを流すのだ。中期(オペラ作品群からみると初期に当たる)の『ピーター・グライムズ』と、晩年の『ヴェニスに死す』を頂点に、『ビリー・バッド』『ねじの回転』などが欧州の劇場では頻繁に上演されており、『アルバート・へリング』などライトなリーブレットに基づく作品の人気も根強い。今回、『グライムズ』をようやく生の舞台で観ることができたが、ブリテンがヤナーチェク、それにヒンデミットと並ぶ20世紀中葉~後半のオペラ界における、真の巨匠であることは争う余地がないほど明確だ。

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2012年10月14日 (日)

作曲家の個展2012 藤倉大 アンペール ほか サントリー芸術財団コンサート 10/11

【作曲家に求められる役割】

何年か前までとは異なり、藤倉大がブーレーズとの関係において批判される文脈はあまり見なくなった。彼がいわゆる「ブーレーズ・スクール」のなかからアタマひとつ抜け出し、アンサンブル・アンテルコンタンポランなどでも一目置かれる存在になりかけているのも、実は、ブーレーズともっとも似ていない作曲家だからではなかろうか。しかし、そのなかで藤倉が、偉大な「父親」から忠実に受け取ったものもあり、その最たるものは現場から発想するという作曲家に欠かすべからざる視点である。

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