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2013年2月

2013年2月27日 (水)

尾高忠明 シェーンベルク グレの歌 東京フィル 特別演奏会 2/23

【不思議な符合】

神様というものを信じたことはないが、もしも彼がいるとするなら、相当、皮肉なロマンティストの演出家ではないかと思えてくる。この公演、あまりにも、それらしい符合が多かったせいだ。

まず、2011年3月20日に予定されていた東京フィル「100周年」記念公演が、その9日前に発生した震災後の混乱の影響により、中止ということから話が始まる。公演に必要な巨大組織を、計画停電下の不安定な状況のなか確保しつづけることは難しかったことから、このメンバーでもう1回やろうと固く誓いあって解散したというはなしだ。2年後、作品が初演から100年を迎える記念の年、しかも、月日も同じ2月23日に復活公演が組まれた。これもまた、狙って、できることではない。

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2013年2月20日 (水)

アンサンブル・ノマド 近藤譲の音楽:表面・奥行き・色彩/ヤーロウ ほか 橋・ブリッジ vol.3 2/17

【徹底して自由な作曲家】

現代音楽とはこれまでにない新しい音楽の発想であり、それを構成するシステムの再構築であり、それらを生み出す技法の発明、もしくは、新奇な組み合わせを見つけることである。だが、近藤譲の音楽には、こうしたもののすべてが欠けている。そして、それにもかかわらず、決定的に新しいものがそこに胚胎しているのは間違いないことなのだ。否、私は彼の音楽をよく知っているというほど、知っているわけではない。この日、アンサンブル・ノマドの演奏を聴いて、はじめて感じることである。

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2013年2月15日 (金)

サロネン ストラヴィンスキー 春の祭典&ポヒョラの娘 フィルハーモニア管弦楽団 東京芸術劇場公演 2/10

【序】

ストラヴィンスキーは1913年、セルゲイ・ディアギレフ率いるバレエ・リュスのために、『春の祭典』を作曲した。当時、バレエ・リュスは変革期にあり、のちにコリオグラファー/ダンサーとして歴史に名を残すヴァーツラフ・ニジンスキーは抜擢されたばかり。大胆で野卑な筋書き。不協和音や変拍子を満載し、従来の楽器法や拍節感を打ち破る圧倒的に新鮮な音楽。ニコライ・レーリッヒによる刺激的で、「野蛮」な衣裳。そして、ニジンスキーの複雑で、いままでにないような(当時の規範によれば、美しくない)動きを取り入れた振付で、初演時は歴史的な「負の」騒動を引き起こした。

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2013年2月 5日 (火)

岩田達宗演出 水野修孝 歌劇『天守物語』(プレミエ) Bキャスト 川越塔子 ほか 日本オペラ協会公演 2/3

【作品概要】

水野修孝の歌劇『天守物語』には、表向きには語られないシークレットが作品を厚く彩っているように思われる。知っている人は、知っている。でも、知らないからと言って、作品全部が理解できないというわけではない。この作品に描かれている世界は、私たちが既に忘れてしまったものたちの宝庫。そのなかで、自分がこれと気に入ったものを選べば、作品は柔軟にその懐を広げてくれるだろう。譬えるなら、モーツァルト『魔笛』のような面白さがあるというべきだ。通俗的な面もあるが、望むなら、もっとふかく掘り下げた奥のあるテーマにも到達できるだろう。あとは、観る者が作品をどのように切り取るか、そのセンスの問題があるだけである。

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2013年2月 2日 (土)

ラザレフ with 日フィル ブラームス 交響曲第4番 ほか 都民芸術フェスティバル 1/30

【聴けば聴くほど予想がつかない】

アレクサンドル・ラザレフの演奏をはじめて聴いたのは、読響の公演だったが、そのときの印象も風変わりなものではあった。しかし、日フィルを手にしてから、彼のノウテンキさは圧倒的に爆発したように思われる。指揮者の指示にガッツリと喰いつき、鋭く反応するオーケストラの特徴は、半面、自分のアタマを使って動かない致命的な欠点にも、従来はつながっていた。コバケンのあとを襲って楽団のトップとなったラザレフは、それならば、こなしきれないぐらい厚みのある課題を与えていけば、このオケは誰も真似ができないぐらいの、凄い演奏をしてくれるのではないかと考えたのにちがいない。

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