You can meet Alice in these concerts! ~5月の予定
5月の予定です。まず、残念なおしらせとしては、二期会のコンヴィチュニイ演出『マクベス』は、仕事の関係でみることが難しくなりました。二期会&コンヴィチュニイの組み合わせは、これまでにも素晴らしいコラボレーションを形作ってきただけに、わが愛する小森輝彦氏がタイトル・ロールを演じること、さらに、私にとってもっとも好きなヴェルディの演目であることから、公演は楽しみにしていたのですが、こればっかりは仕方ありません。
さて、クラシカル・ミュージックのファンにとって、5月といえば、「ラ・フォル・ジュルネ」ですが、マリー・カトリーヌ・ジローというピアニストに関心をもったことや、以前から生で耳にしてみたかったアリアーガ・クァルテットが来る(しかも、人気がない)ということで、ほかに目ぼしい公演もない5日に、1日だけの参加を決めました。
私が聴く予定なのは・・・
5月5日(日)
【332】アリアーガQ:トゥリーナ&ダンディ
【343】P.ロフェ指揮ロワール管:ドビュッシー『海』ほか
【374】エル=バシャ:ラヴェル全曲Ⅲ『夜のガスパール』ほか
【324】白建宇&パスキエ&プラジャークQ:ショーソンほか
【356】M-C.ジロー:デュティユー『ソナタ第1番』ほか
残りものを集めたのですが、みんな、私の趣向を満足させるだけの素晴らしいアーティストだと思っています。これらのコンサート、いまもって、すべて残券有となっており、LFJ2013の苦戦ぶりが認められます。
しかし、私にとって5月のメイン・イベントは、どうしてもヴィオラ・スペースなのです。ヴィオラは私にとって、ソウルにピッタリと嵌まる楽器なのです。多少、応援の意味も込めて、全部の公演が聴ける通し券を買いました。ただ、28日の公演に足を運ぶのは難しいでしょう。自分にとってメイン公演となる5月29日には、ジュリアードSQと今井信子が共演し、モーツァルトのクィンテットを弾くスペシャル・サーヴィスがあります。
今シーズンのヴィオラ・スペースは会場が紀尾井ホールから、上野学園大学の石橋メモリアルホールに変更されています。初代のカザルスホールから数えて、3つ目のホールに移動しました。祈念の年(メモリアル)になるヒンデミットが中心的に取り上げられ、28日のメインはアントワーヌ・タメスティによる『白鳥を焼く男』。タメスティは初回からLFJの常連でしたが、今年はヴィオラ・スペースのための来日となります。
これに加えて、25-26日におこなわれるヒンデミットのヴィオラ・ソナタと弦楽四重奏曲の全曲演奏を、なるべく多くカヴァーしたいと思っています。まとめると・・・
5月25日(土) ヒンデミット:弦楽四重奏曲(AM)&ソナタ(ソワレ)
5月26日(日) 同上(つづき)
5月29日(水) 白鳥を焼く男
そのほかのコンサートは、以下のとおりです。
5月10日 Reclamation plan vol.1 クラリネットとチェロが出逢うとき
(cl:豊永美恵 vc:荒井結子 pf:大宅さおり)
5月12日 ナズドラヴィ・フィル スメタナ『わが祖国』
5月16日 井上道義&NJP 「黄金時代だけじゃつまらねえだろ?!」
(メインは、ブラームスの交響曲第2番)
5月19日 The Bassoonist Vol.8 河村幹子(fg)
新国の『ナブッコ』や、フリットーリのコンサートを諦めて、こんな感じにしてみました。『マクベス』がみられないのは残念でありますが、新国の名プロダクション、野田秀樹演出のものを2度もみているだけに、コンヴィチュニイの癖のある演出には馴染めない可能性もあるかもしれません。
私と知り合いたいという奇特な方は、これらのコンサートがひとつのチャンスとなります。このページのコメントや twitter で連絡をとりあうこともできます。
風薫る5月。皆さまにとって、ミューズの手助けがありますことを祈って!
« Still Life at the Peguin Cafe ほか三本立て 新国立劇場(バレエ) 4/28 | トップページ | ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン @東京 記事Ⅰ パスカル・ロフェ指揮国立ロワール管 vs エル=バシャ のラヴェル ほか 5/5 »
「その他記事」カテゴリの記事
- 新型コロナをめぐるオーケストラの運営についての考察(2020.06.13)
- 新海誠監督 映画『天気の子』~徹底した異化と、見えないものをみようとする努力(2019.08.03)
- イングマール・ベルイマン 映画『処女の泉』 @横浜シネマリン(2018.09.06)
- 映画評論 ドキュメンタリー『ゲッベルスと私』(A German Life) @岩波ホール(2018.07.08)
- 1年後の映画『愚行録』 (石川慶:監督、貫井徳郎:原作) 妻夫木聡&満島ひかり~映画評としてではなく、社会論として(2018.05.10)
この記事へのコメントは終了しました。
« Still Life at the Peguin Cafe ほか三本立て 新国立劇場(バレエ) 4/28 | トップページ | ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン @東京 記事Ⅰ パスカル・ロフェ指揮国立ロワール管 vs エル=バシャ のラヴェル ほか 5/5 »
コメント