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2013年12月8日 - 2013年12月14日

2013年12月 9日 (月)

パーヴォ・ヤルヴィ ベートーベン 歌劇『フィデリオ』(演奏会形式) 横浜音祭り2013 クロージング 11/28 (初日)

【ホンネトとタテマエ】

ベートーベンの『フィデリオ』は、モーツァルトの作品と同じような時代背景のなかで書かれているが、当然、ベートーベンの頃になると、時代が進んでいる。『フィデリオ』に出てくるレオノーレやフロレスタンは架空の人物だろうと思われるし、舞台は16世紀、スペインのセヴィリヤ郊外の監獄ということになっているが、どことなく、フランス革命後の欧州の混乱期が描かれているようにもみえた。設定は設定として、本当の意味で、どの時代を描いているのかは定かでない。価値観が一定せず、立場によっては見え方が多彩に変わるということでいうと、先日みた『フィガロの結婚』と対比的にみることは興味ぶかいだろう。

そこで、まず、2つの作品の共通点をいえば、決定的な「善」がどこにも存在しないということがある。勇女レオノーレにしたところで、監獄に入り込むための方便とはいえ、マルツェリーネやロッコを結果的には騙すことになり、ヤッキーノを追い払ってまでした結婚の約束(追い払ったのはマルツェリーネだが)を反故にしているから、今回の舞台で「4年後のロッコ」が言ったように、完全なるシロではない。唯一、フロレスタンだけは、なにも後ろめたいところがない存在だ。私はこのキャラクターが、イエス=クリストに擬せられているのであろうと思う。レオノーレは、マグダラのマリア。罪を背負って生きる。この関係は、特に罪のない伯爵やケルビーノに対して、その他のキャラクターを対置させた「レ・ボレアード」公演のレヴューと対比的にみることができる。

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