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2014年1月 3日 (金)

2013 コンサート・ベスト10! 【ノミネート】

近年の演奏会の傾向として、小さいカンパニーや、声楽家集団による工夫されたオペラ公演が予想外の高い成果を残す場合が多く、今年もいくつか、そうしたものに当たることができた。こうした公演を言論の面から応援することは、当ページの趣旨に相応しいと思っている。また、新宿の楽器店に付属するスタジオ・ホール、アーティスト・サロン’Dolce’は、私が行けなかったものを含めて、独特な公演を提供しつづけていることを知ってほしい。一般には注目されにくい、こうした公演の模様をしっかり報告するのも、私の使命のひとつだ。

残念なことに、そのなかで異彩を放っていた神田慶一主宰、青いサカナ団の公演は2013年、休演だったことはなにか、大事なものが欠けていた印象を残す。しかし、ようやく新年3月に、『銀河鉄道の夜』と題する公演の挙行が発表されたので喜んでいるところだ。この作品がこれまで3回上演されている初期作品『銀河鉄道』をそのまま再演するものなのか、そうではなく、改訂、もしくは、まったくの新作を出すのかはわからない。ほかに継続的に応援するピアニスト、濱倫子さんの一時帰国公演はあったものの、今回は内容的に遠慮した。クァルテット・エクセルシオの公演は、秋の東京定期をパスしなければならないのは惜しかった。エリシュカ氏の公演のためには昨年、2度、札幌を訪れている。日本に帰ってきた小森輝彦さんと服部容子さんのデュオ公演は、とても素晴らしかった。

個人的には、昨年は国内オーケストラを中心に置き、なるべくコストをかけずに良い公演を選ぶこともテーマのひとつだった。旧年中は意外にもピアノの公演には、ほとんど行っていない。その理由のひとつには近年、プログラムがどのピアニストも似たり寄ったりになっていることが挙げられようか。特に多いのが、ベートーベンの後期ソナタ3つによるプログラムである。好きなのだが、さすがにここ2-3年の間に聴きすぎた。ほかに私の好きなシューベルトなら、D960が圧倒的に多い。そして、しばしば、(遺作)と添え書きされている。シューベルトの場合、遺作、つまり、生前に発表していない作品はたくさんあるのに!

演奏会のチョイスについては、これまでのひととおりの経験のなかから、信用できるものが多く選ばれているのも特徴のひとつである。そのなかで、若干、「挑戦」の趣があったのは、インゴ・メッツマッハー、ミヒャエル・ザンデルリンク、パーヴォ・ヤルヴィの各氏である。といっても、ヤマ勘ではなく、ある程度の調査を経ているのだから、相応に期待した成果は得られた。しかし、それ以上の印象を与えたのは、やはり、エサ・ペッカ・サロネンである。60歳以下では、アタマひとつ抜きん出た存在であり、押しも押されもせぬ巨匠の仲間入りを果たしている。ロス・フィル時代、サロネンらしいプログラムで来日を果たしてほしかったが、今後は英国での成果に期待したいし、その豊富なポテンシャルを確認できた。

現代音楽にも関心はあるが、昨年は狙ったところに照準が合わなかったのは残念である。そのなかでも、近藤譲の作品展となった、アンサンブル・ノマドの公演は楽しかった。ここには入っていないが、ときどき連絡をくださる西澤健一氏が交響曲第1番という形で、新たなフィールドを開拓したのも喜ばしいことである。「一歩前へ」というのも、シーズンを通して追い求めたテーマであった。個人的な思い出として、被災地訪問を含めて仙台国際音楽コンクールへ行ったのが記憶に新しい。しかし、コンペティション自体のレヴェルは高くはなかったし、地元の盛り上がりに欠けたのも意外であった。

12月、ジル・コリヤールと金子陽子さんによるベートーベンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会については、きっちり報告されたメディア、ブログなどなく、体調不良で逃したのは1年で最大の痛恨事である。

【1月】

メッツマッハー指揮NJP ブルックナー 交響曲第9番
ラザレフ指揮日本フィル ブラームス 交響曲第4番

【2月】

日本オペラ協会 水野修孝 歌劇『天守物語』
サロネン指揮フィルハーモニア管 バレエ音楽『春の祭典』
アンサンブル・ノマド 近藤譲の音楽
尾高忠明指揮東京フィル シェーンベルク グレの歌

【3月】

メンサー華子ら プーランクほか歌曲
プレトニョフ指揮東京フィル ラフマニノフ 交響曲第2番

【4月】

原田禎夫&ズッカーマン・チェンバー・プレイヤーズ シューベルト 弦楽五重奏曲
ブリュッヘン・プロジェクト with 18世紀orch. ベートーベン 交響曲第2番&第3番
新国バレエ ビントレー振付”Still life” ほかトリプル・ビル
エリシュカ&札響 ドヴォルザーク 交響曲第8番 ほか

【5月】

豊永美恵&荒井結子&大宅さおり クラリネットとチェロが出会うとき
井上道義指揮新日本フィル 『黄金時代』だけじゃつまらねえだろ?!
ヴィオラ・スペース2013「ヒンデミット」
河村幹子 The Bassoonist vol.8 @アーティスト・サロン’Dolce’

【6月】

フェリックス・アーヨ vn ベートーベン ソナタ第5番「春」 ほか
M.ザンデルリンク指揮ドレスデン・フィル ベートーベン 交響曲第6番「田園」

【7月】

キタエンコ指揮東響 ラフマニノフ 交響曲第2番
J.P.マインツ vc ブラームス ソナタ第2番 ほか
クァルテット・エクセルシオ 東京定期(7月)
スダーン指揮東響 ベルリオーズ 劇的交響曲『ロミオとジュリエット』
準・メルクル指揮国立音大orch. マーラー 交響曲第1番
カリニャーニ指揮KST ロッシーニ スターバト・マーテル

【8月】

荒川区民オペラ ヴェルディ 歌劇『シモン・ボッカネグラ』
二期会 オッフェンバック 歌劇『ホフマン物語』(粟國淳演出)
オペラ「絨毯座」 モーツァルト 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』

【9月】

小森輝彦&服部容子デュオ・コンサート
メッツマッハー指揮新日本フィル ワーグナー 歌劇『ワルキューレ』(第1幕)
カンブルラン&読響 ストラヴィンスキー バレエ音楽『春の祭典』
オペラ彩 ヴェルディ 歌劇『マクベス』
G.マシャエキ・ベア&B.ワインマイスター&森美加トリオ
  ブラームス 弦楽六重奏曲第1番(フルート・トリオへの編曲版)

【10月】

タカーチQ バルトーク 4番/ブラームス 2番
エリシュカ&札響 ブラームス 交響曲第3番
沼尻竜典&TMP ウェーバー 歌劇『魔弾の射手』(演奏会形式)
新国特別公演 尾高忠明指揮東京フィル&新国合唱団
     ウォルトン ベルシャザールの饗宴/エルガー 海の絵
ラザレフ指揮日本フィル マーラー 交響曲第9番

【11月】

堤剛 vc & R.ブッフビンダー pf ベートーベン ソナタ集
日生劇場 ライマン 歌劇『リア』
北とぴあ国際音楽祭 モーツァルト 歌劇『フィガロの結婚』(セミ・ステージ形式)
P.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィル ベートーベン 歌劇『フィデリオ』(演奏会形式)
ウルバンスキ&東響 ブラームス 交響曲第2番

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