東京シンフォニエッタ ベンジャミン 曙光/クセナキス ジャロン ほか 音楽・演奏の変遷~20年の時を経て 7/3
【演奏会の概要】
日本にある常設の現代音楽アンサンブルを代表する団体は2つあり、それは東京シンフォニエッタとアンサンブル・ノマドである(ほかに、アール・レスピラン、アンサンブル室町、エクスドットなどの団体がある)。以上2つのアンサンブルはきれいに特徴が分かれており、アンサンブル・ノマドはギタリストでもある佐藤紀雄氏のゆたかな発想力に基づき、ミニマルからロックにちかいものまで分け隔てなく、自由に取り上げているのに比べて、クラリネット奏者でもある板倉康明氏を芸術監督に迎える東京シンフォニエッタは、板倉がコツコツと築いてきた人脈を背景に、IRCAM系を中心とする現代音楽の歴史を丁寧に固めてきている感がある。そして、ノマドは東京オペラシティのリサイタルホールをよく使用し、オペラシティ財団を後ろ盾にしているようにみえるし、板倉のグループはこの日、サントリーホール/ブルーローズを会場にしたことからもわかるように、サントリー芸術財団と関係が深そうである。
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