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2018年5月21日 (月)

東京国際ヴィオラコンクール 特徴と、きわめて質の高い実績

今年で第4回を迎える東京国際ヴィオラコンクールを聴くと、世界のヴィオラ界をカヴァーする多彩な人材と、彼らが教授され、身につけてきたスタイルに出会えるという事実を過去の入賞者等の現在の地位から、表示してみます。

【第1回】2009年(9年前)

 優勝:セルゲイ・マーロフ Sergey Malov
 
 ヴァイオリンとヴィオラの両方で、世界中で演奏し、マルチな活躍を続けている。
 チューリッヒ音大(スイス)の教授。
 (http://sergeymalov.com/

 第2位:ディミトリ・ムラト Dimitri Murrath

 活発な演奏活動に加え、音楽を通じた食糧供給プロジェクトの社会貢献活動にも参加。
 米国サン・フランシスコ音大と、同国メイン州ボードインの夏期音楽祭で教授を務めている。
 ニュー・イングランド音楽院で恩師キム・カシュカシアンのアシスタントを務めるなど、
 各地で指導した。
 (https://www.dimitrimurrath.net/

 第3位:ファイト・ベネディクト・ヘルテンシュタイン Veit Benedikt Hertenstein
 
 スイスのバーゼル響で首席奏者として演奏
 2016年、30歳にして、独デトモルト音大にて教授に就任。
 (http://www.veit-hertenstein.de/

【第2回】2012年(6年前)

 優勝:カン・ウェンティン Wenting Kang

 ニュー・イングランド音楽院とクロンベルク・アカデミーを経て、一時期、
 イスラエル・フィルに入団。現在はスペインのマドリー響で首席奏者。
 恩師今井信子のアシスタントを務めるなどしたあと、
 ソフィア王妃高等音楽院の教授に就任。
 (https://www.facebook.com/kangwenting

 第2位:バーバラ・ブントロック Barbara Buntrock

 ソロおよび室内楽のスペシャリスト、さらに音楽祭ディレクターとして広く活躍。
 独デュッセルドルフのロベルト・シューマン音大で教授を務める。
 (http://barbarabuntrock.com/de

 第3位:牧野 葵美

 英BBCフィルでヴィオラの首席奏者補佐(副首席)として在籍。マンチェスター在住。
 (https://www.kimi-makino.com/

 第2次予選進出(第1回にも参加):アドリエン・ボワソー Adrien Boisseau

 2015年、マリー・シレム(Marie Chilemme)に代わって、カトル・エベーヌに加入。
 世界的に評価の高いアンサンブルで活躍がつづく。
 (http://www.adrienboisseau.com/
 
【第3回】2015年(3年前)

 優勝:アンドレア・ブルガー Andrea Burger

 かねてより力を入れていた室内楽で活躍し、ノートス・クァルテット(Notos Quartett)
 を創設。名門RCAレッド・シールより録音をリリースし、欧州各地でも演奏、教育活動
 を続けている。
 (http://www.notosquartett.de/de) *クァルテットのページ

 第2位:東条 慧

 現在もパリ音楽院で研鑽を積みながら、アンサンブルなどで演奏活動が始まっている。
 (https://twitter.com/keitojo


 第3位:ルイーズ・デジャルダン Louise Desjardins

 所属のアキロン・クァルテット(カトル・アキローネ)は昨年、来日して話題にもなった。
 母国フランスを中心に、欧州とアジアで多忙な演奏活動を繰り広げているようだ。
 (http://quatuorakilone.com/language/fr/) *クァルテットのページ

ソロの演奏家や、オーケストラで重きを占める奏者、音大の教授、室内楽のメンバーとして、レヴェルの高い音楽活動をほぼ全員が続けていることが確認できます。

コンペティションを通じて、真にレヴェルの高い、世界の響きを聴くことができるのが、このイベントの特徴でもあります。そして、選考のための選考ではなく、音楽祭ヴィオラスペースが発信し、育ててきたコンセプトに基づいた、興味ぶかい課題曲構成により、ポリティクスと関係のない選考がおこなわれています。その一環として、各審査員の弟子も含まれることから、他の弦楽器の奏者などを加えて、客観的な見地を加えています。今回は、今井信子審査委員長とも親交の深いヴァイオリン奏者で、米カーティス音楽院の教授でもあるパメラ・フランクと、音楽祭に多大な貢献をしてきた作曲家で、ピアニストの野平一郎が参加しています。

今回の本選ではブラームスのソナタ作品と、過去のコンペティションによる委嘱作品(課題曲)を含む現代、もしくは現代に通じる作品を演奏する室内楽分野と、ヒンデミットの独創的な作品『白鳥を焼く男』による選考がおこなわれます。なお、ヴァイオリン・ソナタからの編曲は、かつて、このコンペティションの審査にも名を連ねたヴィオラの教育者にして、名奏者であるトーマス・リーヴル氏による興味ぶかいものです。

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