12月の推奨コンサート パスキエ&金子陽子、アラン・ムニエ、井上祐子 ほか
12月というと「第九」のシーズンですが、最近は「第九」以外にも趣向を凝らした公演がおこなわれるようになりました。それらのうちで、私が個人的に面白いと思っているものをいくつか紹介したいと思います。
【レジス・パスキエ(vn) with 金子陽子(fp)】
レジス・パスキエは1985年以来、パリ・コンセルヴァトワールの教授で、兄でヴィオラ奏者のブルーノや、チェロのローラン・ピドゥと組んだパスキエ・トリオとして華々しい活躍を飾ったヴァイオリニストであり、ソリストとしても活動するほか、録音も豊富に残っています。その手堅い実力はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで改めて広く知られるようになり、近年は来日も増えました。私もフォル・ジュルネではじめて聴き、いかにもフランス的な、花も実もあるヴァイオリニストとは思わなかったのですが、素朴で飾らない一本気のアーティストとして記憶しています。そのパスキエの室内楽はいつか聴きたいと思いつづけていましたが、今回、金子陽子さんとともに演奏する機会があると知って興味を誘いました。
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