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B級指揮者列伝

2011年1月22日 (土)

真の個性派指揮者 ヘルベルト・ケーゲルの世界 ①

【頂上を極めたものだけが挑戦できる】

クラシック音楽において個性的な表現者であること、そうあろうとすることは重要なことだ。ただ、人間が単に個性的であることと比べて、クラシック音楽のような伝統芸術において個性的であることは、根本的に意味あいが異なることは、あまり意識されているとは言いがたいのではなかろうか。この分野で真に個性的なアーティストとは、亡くなったフリードリヒ・グルダのように、伝統技法の頂点を極めた人だけが目指すことのできる境地である。それ以外は無価値であるとは言わないが、大胆すぎる挑戦であることは間違いない。クラシックの音楽家は個性的である前に、その道を完全に辿りきることなしに、なにかを成し遂げたと思うべきではないのだ。

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2011年1月 7日 (金)

ケネス・シャーマーホーン 【1929-2005年】

ケネス・シャーマーホーン Kenneth Schermerhorn は1929年、エジソンが自らの会社の本部を置いたことでも知られる米国ニューヨーク州のスケネクタディに生まれた指揮者である。名前からアイルランド系の家系に属するように思われるが、そのことは、アイルランドの舞踊のリズムや民謡を組み込んだエイミー・ビーチの作品を録音するのに好都合であったろう。

【経歴】

シャーマーホーンはもともとトランペット吹きであったが、徴兵されてアーミーの軍楽隊の指揮者を務めたのをきっかけに、その才能を開花させはじめた。本格的なキャリアの原動力となったのは、タングルウッドでバーンスタインの薫陶を受けたことである。その後、NYPでのバーンスタインのアシスタントを経て、1957年以降、ルシア・チェイスとオリヴァー・スミスが率いていたABTで、彼は音楽面を支えることになる。1968年の退任後もシャーマーホーンはバレエ団と関係を保っている。

しかし、バレエの指揮者は大成しないと言われる。オペラ劇場ではなく、バレエ・シアターにその才能を捧げたことは、シャーマーホーンの名声を十分に育てることにはならなかった。彼はその後、ミルウォーキー、ニュージャージー、ナッシュヴィル、香港など、彼の指揮能力からすれば甚だ実力の伴わないローカル・オーケストラを抱えて、それらの能力を大幅に引き上げていった。最終的に彼の成し遂げた最大の成果は、ナッシュヴィル響におけるキャリアであると目されており、亡くなったのもナッシュヴィルの地においてである。

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2010年1月13日 (水)

ヨハネス・ヴィルトナー 【1956-】

前回、ヤーノシュ・フェレンチクで第1回を迎えた指揮者列伝、第2回は、ヨハネ・ヴィルトナー(Johannes Wildner)を取り上げます。最近まで、彼はウィーン・ヨハン・シュトラウス管というのを率いて来日していましたし、新春の来日は多くなっています。また、2006年には新国のピットに入り、ハインツ・ツェドニク演出『こうもり』の公演で指揮を振っています。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにも出演しましたので、実際に聴かれた皆さんも多いかもしれません(残念ながら、それらのいずれにも、私は足を運んでいません)。

ヴィルトナーは1956年生まれ。ウィーン音大でヴァイオリンと指揮、ウィーン大学で音楽学を学んだようです。その後は主にヴァイオリン奏者として活躍し、トーンキュンストラー管のコンマスを経て、1985年にウィーン・フィルのヴァイオリン奏者として入団。在団時から指揮活動にも携わっています。指揮のキャリアとしてはオペラハウスでの叩き上げのルートを辿っており、プラハの国立歌劇場やライプツィヒ歌劇場でポストに就いていますし、最近では、母国・ウィーンでの指揮機会も多くなっています。ノイエ・フィルハーモニー・ヴェストファーレンでは、1997年から10年間にわたって音楽監督の任にあったようです。

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2009年12月19日 (土)

ヤーノシュ・フェレンチク 【1907-1984年】

最近、わが家ではナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)というのを導入したことにより、私の、人並み外れてつよい好奇心が満たされやすい状況になってきた。

ナクソスというクラシック産業の勝ち組がスタートしたNML事業が、クラシック音楽界にとって善玉なのか悪玉なのかという知識は、私にはない。しかし、ナクソスの呼びかけに応じて大・小多くのレーベルが次々と参加しているところをみると、どうやら業界の鼻つまみ者というわけではなさそうだし、放っておけば死蔵品となってしまう音源をリサイクルする方法としては、なかなか優れているようにも思われる。

そこで、私の旺盛な好奇心を生かして、ここをご覧のみなさんにも共有していただこうということで、新しく「B級指揮者列伝」というカテゴリを立ち上げた。「B級」というのは言葉が悪いが、現在、私の知る範囲では、巨匠とかいう風には言われていない、さほど有名ではない人物というぐらいの意味にすぎない。ちょっと前までの、カイルベルトとかテンシュテットとはいわないにしても、その尾にすがるくらいのちょっといい存在を見つけていければと思う。

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